暮れも押し迫る12月から翌年1月に掛けて、または春の息吹を感じ始める2月から3月にかけての期間は、街中ではコートやマフラー、毛糸の手袋が必要な寒い日々が続きます。
この時期、関東圏の山々に登ると、澄み渡った冬空の下、遥か遠くの山並みや海岸線、関東平野の市街地を見渡すことが出来て、他の季節には味わえない開放感のある山行を楽しむことができます。
しかし、あなたが思っている通り、道中の寒さはかなり厳しくなること覚悟が必要です。
この記事では、わたしが15年の間に関東圏の冬山シーズンにあたる12月から翌3月までの間に山に持っていく装備と、シーン別の着合わせ例を解説していきます。
春夏秋の3シーズンの登山を経験し、更にステップアップを図りたいと考えるあなたにとって、とても参考になる内容になっていると思います。是非、最後まで読んでいって下さいね。
基本情報
まずは、この記事で言うところの冬季の関東圏低山がどんな属性の山になるかを解説していきます。
あなたがこれから赴く山に近い環境なのか判断しやすいように、対象となる時期や標高、山域などを具体的に述べていきます。
対象の時期
最初に、対象となる期間です。
今回の対象は冬場ということで、2月~3月の間もしくは、12月~翌年1月までの期間となります。
街中では、外気の寒さと室内の暑さという寒暖の差が激しくなるタイミングです。
屋外では暖かく、屋内では暑過ぎずということで、薄手のインナーに厚手のアウターを着合わせることが多い時期に山ではどんな格好が適切かという視点で解説していきます。
対象の標高
続いては、対象となる標高についてです。
これは、標高200mから2,000mまでの間としています。
わたしの活動圏内、伊豆半島の山々の中には標高500mに満たない山々も含まれるので下限は200mあたりまでグッと下げています。
上限は、東京都内最高峰の雲取山2,017mを対象に設定しています。
対象の山域
対象となる山域は、わたしが普段の週末登山に訪れる範囲としています。具体的には、北部は埼玉県の奥武蔵から、南部は伊豆半島の天城山界隈までの山域を設定しました。
- 埼玉:奥武蔵
- 東京:奥多摩、高尾界隈
- 神奈川:丹沢、箱根
- 山梨:奥秩父、富士五湖界隈
- 静岡:伊豆、愛鷹
いずれの山域も都内から日帰り可能な範囲ですので、例えば年末年始の空いた時間に縁起物の白富士山を眺めに行くときに、参考にしてもらえるだろうと思います。
わたしが冬場の関東圏低山へ登るときの服装の組み合わせ
それでは、ここからが本題です。
わたしが肌寒い冬場の関東圏の低山に登る時に持っていく服装リストと、それぞれのシーンでの服装の組み合わせについて製品名も含めて述べていきます。
まずは、持っていく服装のリストを述べた後に、シーン別の服装の組み合わせについて紹介していきます。
冬場の関東圏低山で行動するときの服装
まずは、山で行動するときの格好についてです。
例外的な寒波に出くわさなければ、9割は次の組み合わせで低山の中を活動しています。
歩き始めこそ、震えながらのスタートとなりますが、30分くらい体を動かしていれば、背中にうっすらと汗をかいてきます。ここまで暖気運転をしておけば、雨にでも会わない限り、行動中はこのままでいる事が多いです。
関東の冬は、天候が安定していることが多く、日光を浴びていると寒さを感じることはあまりありません。
そして、他の時期と同じく冬場でも日焼け止めは忘れないようにすると良いです。
直射日光を浴び続けるのは、季節を問わず肌にダメージを残すことになります。
昨今は、人生100年時代とも言われます。できることなら、いつまでも若々しい肌を保てるように、しっかりと日焼け対策をしておいてください。
日焼けのメカニズムなどをまとめた記事も書いてます。結構突っ込んだ内容になっていると思いますので、是非、目を通しておいてくださいね。
あとは、小物類の説明です。
手ぬぐいは汗が目に入らないように頭に巻いて使ってます。
ネックゲーターはマスクの代わりとして、人とすれ違いのときに口元まで引き上げられるように首に巻いて使ってます。
レインウェアは、激しい雨のときに適宜、脱着して使うようにしています。小雨程度なら歩いているうちに衣類が乾いてしまうので、着用はしていません。
冬場の関東圏低山で休憩するときの服装
次に、 山で休憩するときの格好です。
こちらは状況に合わせての服装になります。
わたしの場合、冬場は休憩をほぼ取りません。これは体を冷やさないようにという配慮からです。このため、休憩時の格好は、概ね長袖Tシャツとフリースの2枚で過ごしています。
かなり疲れを感じた時にだけ10分近く大休憩を取りますが、この時に限って暴風着の代わりにダウンジャケットを羽織る時もあります。
重ね着はウェアが増えるほど、脱着に時間がかかり面倒ですので、時と場合でフレキシブルに対応するのも大事です。
冬場の関東圏低山で乗物移動するときの服装
最後は、山までの乗物移動のときの格好についてです。
電車やバスの中では、だいたいは次の組み合わせで過ごしています。
冬場は日照時間が短いので、登山の日は可能な限り早出する必要があります。
わたしの場合は、冬場だからというわけでもありませんが、始発電車での移動を常としています。
冬場の日の出前は、想像通りかなり寒いです。
このため、乗り物移動時には、全てのウェアを重ねてモコモコ状態で外出しています。
小物類はザックしまいますが、手袋だけは指先が冷えるので着けていくことにしています。
あとは、 コロナ禍以降のエチケット不織布マスクを忘れずにつけて移動しています。
この不織布マスクですが、冬場は吐く息で結構濡れてしまいますので、最低でも予備にもう一組持参していくと良いかと思います。
何事も備えあれば憂なしということですね。
まとめ
冬場の関東圏低山に赴くときの服装について、具体的なウェアの名前を上げながら解説してきました。
本来であれば、冬という季節は暖房の効いた部屋で炬燵に潜り込みながらみかんを頬張っているのが普通です。
わざわざ極寒の山の中に出向いて命を危険に晒すのは、正気の沙汰ではありません。
そうではありますが、澄み渡った透明感のある冬空のもと、遥か彼方まで広がる山麓への展望を味わってしまうと、時間が許す限り冬山に赴きたくなるものです。
特にこの時期の関東圏の山々から眺める富士山は、日本に生まれてきて本当によかったと感じることができる魅力に満ちています。
もし、あなたもそんな魅力を味わいたいと考えているようでしたら、今回の記事を参考に適切な服装を揃えて赴いてみてください。
十中八九、ハマってしまうと思いますよ。
そして、レイヤリングについておさらいしたいときは、次の記事が参考になります。
覗いていってくださいね。
最後に、今回紹介した服装たちについて個別に紹介している記事を掲載しておきます。
興味ありましたら、これらにも目を通していってくださいね。
ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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