那須岳縦走|秋晴れの稜線歩き(2026/10/10)

秋晴れの那須岳を歩いてきました。

東北新幹線で早朝の那須塩原駅へ。

そこから満員の路線バス、那須ロープウェイと乗り継いで山頂駅から登山開始。

まずは茶臼岳へ登り、そこから朝日岳、三本槍岳と稜線を繋いで縦走。

帰路は、峰の茶屋跡避難小屋からの下山路を使って那須ロープウェイの山麓駅まで歩いて下りました。

山頂や主要な登山道は多くの登山者でにぎわっていましたが、終始秋晴れで、稜線からの展望と紅葉を楽しめました。

この記事では、当日の道の様子や注意点、服装や装備、トイレなど、実際に歩く際に役立つ情報を中心にまとめます。

あわせて、歩いた道をたどれるイラスト地図を掲載します。

【山の小さな物語地図】硫黄の香り漂う秋の稜線歩き|那須岳縦走(ChatGPT6.1Sol)
目次

山行概要


最初に、今回の山行の概要をまとめます。

基本情報

基本情報
  • 歩いた日:2026/10/10(土)
  • 空模様:晴れ
  • 気温:この日は稜線からのスタートで、始終20℃前後の気温。
  • ルート(往路):那須ロープウェイ「山頂駅」 → 茶臼岳山頂 → 峰の茶屋跡避難小屋 → 朝日岳山頂 → 清水平 → 三本槍岳山頂
  • ルート(復路):三本槍岳山頂 → 清水平 → 峰の茶屋跡避難小屋 → 那須ロープウェイ「山麓駅」
  • 行動時間:約4時間12分(休憩44分を含む)
  • 歩いた距離:約10.7km
  • 累積標高差:登り約748m/下り約1,040m

アクセス

以下は、当日に利用した交通手段です。運行内容は変わる可能性があるため、出発前にも確認してください。

  • 往路:那須ロープウェイ「山頂駅」(JR那須塩原駅から関東自動車「那須線」で「那須ロープウェイ駅バス停」下車。そこから那須ロープウェイで「山頂駅」へ)
  • 帰路:那須ロープウェイ「山麓駅」(那須ロープウェイ「山麓駅」の向かい側にある「那須ロープウェイバス停」から関東自動車「那須線」へ乗車。帰路へ)

那須高原フリーパス券

今回は、関東自動車が発売している「那須高原フリーパス券」を利用しました。

那須塩原駅バス停から那須ロープウェイ駅バス停までの区間が乗り降り自由になるチケットです。

那須塩原駅バス停での待ち行列に対して、スタッフが声掛け販売をしていました。

帰路に「那須湯本温泉バス停」で途中下車、観光と温泉を追加で楽しんでから帰りました。

トイレ

以下は、当日のトイレの状況についてまとめたものです。現地で立ち寄っていない場所については、その旨を記載しています。利用状況が変わる可能性があるため、出発前にも確認してください。

  • 那須ロープウェイ「山頂駅」:あり(駅建物内に水洗トイレがありました)
  • 茶臼岳山頂:なし
  • 峰の茶屋跡避難小屋:なし
  • 朝日岳山頂:なし
  • 清水平:なし
  • 三本槍岳山頂:なし
  • 那須ロープウェイ「山麓駅」:あり(駅建物内に水洗トイレがありました)

山頂駅から山麓駅までの登山道では、トイレを見かけませんでした。山頂駅を出発する前に済ませておくと安心です。

当日は山頂駅のトイレにも行列ができていたので、利用時間に余裕を見ておくとよさそうです。

ルートの特徴

ここでは、今回歩いたルートの特徴をまとめます。

往路と復路に分けて、区間ごとの特徴、危険・注意箇所を詳しく載せていきます。

往路

那須ロープウェイ「山頂駅」 → 茶臼岳山頂

「山頂駅」を下車。まずは、トイレに向かいます。

あまり大きくないトイレで、すぐに行列となったので最初に向かうのは正解でした。

水場は見当たらなかったので、飲料水は事前に準備しておくと良いです。

駅の展望エリアで、那須高原を眺めながら身支度を整え、人の流れに沿って茶臼岳山頂へと向かいました。

山頂までの道は、適度に傾斜のある岩場の坂道。

道幅が広く、自分のペースで登ることができました。

山頂も広い露岩地帯で、休むスペースは豊富にありましたが、とても混雑していたので、数枚写真を撮ったら、すぐに移動しました。

茶臼岳山頂 → 峰の茶屋跡避難小屋

茶臼岳山頂からは、岩場の下り坂が続きます。

眼下には、那須高原の眺め。

気持ちの良い稜線ですが、浮き石も多く、落石させないように注意しながら下りていきます。

しばらく下りると朝日岳との鞍部に赤い屋根が見えてきて、峰の茶屋跡避難小屋に到着します。

入口が分からず、中で休憩できるのか確認できませんでしたが、周囲にはいくつかのベンチが設置されていて、休憩には適した場所でした。

那須ロープウェイの山麓駅から登ってくる道との合流地点にもなっていて、たくさんの人がすれ違う場所でもありました。

峰の茶屋跡避難小屋 → 朝日岳山頂

峰の茶屋跡避難小屋を通過して、紅葉した木々の間を抜けると、鎖の付いた岩場が続きます。

まずは細尾根を進みます。段差が大きかったため、少しペースを落として通過しました。

続いて、谷側に大きく切れ落ちた岩場のトラバース道を進みます。

谷に向かって足元が傾斜している岩の上に足を置く場所もあり、慎重さが求められます。

道幅も大人ひとりが歩ける幅しかなく、対向者と鉢合わせになった際、窪みまで後退する必要がありました。

岩場のトラバース道を抜けると見えてくる、尖った頂きが朝日岳山頂です。

茶臼岳山頂よりも、だいぶ手狭ですが、全方位に展望が広がる眺めの良い場所です。

ぐるりと一周、景色を楽しんでから、三本槍岳へ向かいました。

朝日岳山頂 → 清水平

ここからは露岩地帯が短く、歩きやすい縦走路となります。

1900m峰の標識を通過すると、下方に湿原地帯が見えてきます。

紅葉で色付く木々の合間の階段を下ると、清水平に到着です。

適度な長さの木道を通過すると、笹藪の道へと入っていきます。

清水平 → 三本槍岳山頂

徐々に傾斜が増していく坂道を登り切ると、一気に視界が広がって三本槍岳山頂に到着です。

遠くの山々を見渡しながら一息ついていると、周囲の登山者から、磐梯山や吾妻山、燧ヶ岳といった山の名前が聞こえてきました。

生まれ故郷の福島の山名に懐かしさを感じましたが、ほとんど登ったことのない山たちで、自分ではどれがどの山かはわかりません。

今更ながら、故郷の山々にも登ってみることにしよう。そう思いつつ、山頂を後にしました。

復路

三本槍岳山頂 → 清水平

三本槍岳の山頂から登ってきた道を下ります。

紅葉でできた絨毯模様の先には、先の尖った朝日岳とお椀を逆さにしたような茶臼岳が見えていました。

少し登り返した後、笹藪の道を抜けると、清水平に到着です。

木のベンチに座って、少し休憩を入れてから先へと進みました。

清水平 → 峰の茶屋跡避難小屋

木道を通過して、木の階段を登ります。

稜線に出ると、朝に歩いたときよりも色鮮やかになった紅葉が目に入ってきます。

時間に余裕があったので、ゆっくりと景色を鑑賞しながら朝日岳の肩口へ。

鎖の付いた岩場のトラバース道、細尾根と足元に注意しつつ進んでいくと、赤い屋根が特徴的な峰の茶屋跡避難小屋まで戻ってこられました。

多くの人たちは、那須ロープウェイの山頂駅がある茶臼岳方面へと歩いていきます。

帰路は歩いて下るつもりだったので、そこから分かれる下山路へと進みます。

峰の茶屋跡避難小屋 → 那須ロープウェイ「山麓駅」

峰の茶屋跡避難小屋からの下山路は、傾斜も穏やか。

硫黄の香りが漂ってくる中を下っていきます。

見上げると、山肌を紅葉に染めた朝日岳が見えました。

樹林帯に入り、石畳の階段を降りていくと鳥居が立っており、そこを抜けると那須岳登山口と書いてある標識が立っていました。

さらに下って、峠の茶屋、駐車場と通過すると、那須ロープウェイの山麓駅に到着です。

駅の向かい側にあるバス停には、長蛇の列が出来上がっていましたが、増発便が出てくれて、座って乗り込むことができました。

動き出したバスの車窓からは、山頂駅へ向かって、小さくなっていくロープウェイが見えていました。

危険・注意箇所

今回のルートを歩いてみて、感じた注意箇所です。

・峰の茶屋跡避難小屋から朝日岳山頂へ向かう岩場:鎖の付いた急坂の細尾根、谷側に大きく切れ落ちたトラバース道と危険地帯が続いていました。道幅も狭く、この日は渋滞ができていました。

峰の茶屋跡避難小屋を過ぎると見えてくる鎖付きの細尾根区間。徐々に勾配が急になり、更に道幅が狭くなっていきました。
細尾根区間を通過した後に見えてくる鎖の付いたトラバース道。道幅が狭くて、ところどころで渋滞を起こしていて、譲り合いながら通過しました。
足元が谷に向かって傾斜しているところも多かったので、鎖を活用して進みました。

当日の記録

ここでは、当日の記録として、歩いている最中の天候の変化やシーンごとの服装、持参した装備や食料の使用状況を載せていきます。

天候・コンディション

登り始めから秋晴れ。道中は日差しが強く、急坂を登る際は額や背中から汗が流れる暑さでした。稜線に吹く強めの風が心地よかったです。

気温は20℃前後で安定していました。

山頂駅を出てすぐの気温。19℃といったところでした。日差しがあって体感温度はもう少し高い印象でした。
三本槍岳付近での気温。時間は正午ごろ。紅葉を揺らす風が心地よかったです。

実際に着ていた服装

  • 乗り物移動中
    • トップス:半袖シャツ、薄手の長袖シャツ
    • ボトムス:薄手のズボン、厚手の靴下
    • その他:なし
  • 活動中
    • トップス:半袖シャツ
    • ボトムス:薄手のズボン、厚手の靴下
    • その他:ネックゲイター、てぬぐい、雨具
  • 休憩中
    • トップス:半袖シャツ
    • ボトムス:薄手のズボン、厚手の靴下
    • その他:なし

持参した装備・食料の使用状況

  • 食料:持参したおにぎり4つのうち、2つは行きの新幹線内で食べました。残りの2つは、三本槍岳山頂でお昼休憩しつつ食べました。
  • 水:持参した2Lのうち0.5Lを消費。昼食時に飲んだ分だけで、行動中はほぼ口にしませんでした。
  • 行動食:持参したのど飴には手をつけませんでした。
  • モバイルバッテリー:容量10,000mAhのバッテリーの約92%を消費。撮影数は写真614枚、10秒ビデオ48本。移動中の稼働アプリはヤマレコ、YAMAP、Reliveの3つでした。
  • 予備の衣類や装備:天候が急変することなく、特に利用したものはありませんでした。

見どころ

ここでは、この日歩いていて印象に残った風景や場所をまとめます。  

その日の天候や季節によって印象は変わると思いますが、ひとつの参考として残していきます。

風景・展望

茶臼岳、朝日岳、三本槍岳、それぞれの山頂から360度の大展望が得られました。

茶臼岳山頂からの眺め。ガスでうっすらとしていましたが、眼下に広がる那須高原がきれいでした。
朝日岳山頂から、歩いてきた道を振り返った様子。茶碗を逆さにしたようなドーム型の茶臼岳がとても目を引きました。
清水平、三本槍岳へと続く稜線の眺め。背の高い植物が無く、開放感を感じながら気持ちよく歩けました。
三本槍岳山頂からの眺め。遠くまで続く山並みを眺めることができました。

季節の要素


今回は、展望と紅葉が見事で、足元の花々には注意が向きませんでした。

代わりに、稜線上で眺めた紅葉の様子を掲載しておきます。

稜線から清水平を見下ろした様子。赤と緑のまだら模様が絨毯のようでした。
三本槍岳から朝日岳へと戻る途中の様子。山肌を染める紅葉がとてもきれいでした。

名所・史跡・観光地

那須高原フリーパス券を活用し、帰路に「那須湯本温泉バス停」で下車。「殺生石」に寄り道してきました。

硫黄の香りが漂う賽の河原の奥に、二つに割れた殺生石がありました。

そして、割れた石同士をつなぐように、しめ縄が掛けられていました。

その後、「鹿の湯」に立ち寄りました。石鹸やシャンプーは使用できないため、入浴前にかぶり湯で汗と汚れを流しました。

寄り道した殺生石。硫黄の香りが立ち込める不思議な空間でした。
元は一つの岩だったんだそうですが、2022年3月5日に観光客がアップしたSNSで割れていることが判明したのだそうです。
殺生石のある賽の河原を見下ろした様子。往復10分程度なので、広くはないですが、この区間だけ植物が生えてなくて不思議な感じがしました。
殺生石から徒歩15分程のところにある「鹿の湯」。汗と汚れを洗い流して、さっぱりとしてから帰りました。家に帰っても、暫くの間、体から硫黄の香りがしていました。

装備と準備

ここでは、この日に持参した装備についてまとめます。

また、実際に歩いてみて、事前に準備しておいた方が良さそうなものについてもピックアップしていきます。

持参した装備

  • 靴:登山靴
  • 持参した衣類・予備の衣類:
    • 肌着:半袖シャツ
    • 中間着:薄手の長袖シャツ
    • 外着:ウィンドブレーカー
    • その他:防寒着(薄手のフリース)、雨具、薄手の手袋、薄手のズボン、厚手の靴下、ネックゲイター、スパッツ、てぬぐい
  • 飲食料:水2L、昼食(おにぎり4つ)、行動食(のど飴)
  • 主な持ち物:ヘッドライト、熊鈴、熊スプレー、スマートフォン(用途:緊急連絡、GPS記録、撮影)、モバイルバッテリー
  • 重さ:約8kg

事前に準備しておくと良さそうなこと

朝日岳へ向かう区間には、鎖の付いた岩場や、すれ違いにくい狭い道がありました。当日は渋滞もできていたため、通過時間には余裕を持たせておくとよさそうです。

また、行き帰りのバスや山頂駅のトイレも混雑していました。紅葉の時期は、移動や出発準備にかかる時間も含めて計画しておきたいところです。

まとめ

秋晴れの那須岳の様子でした。

稜線からの展望と紅葉を楽しめる一方、朝日岳へ向かう区間には、鎖の付いた岩場や谷側が切れ落ちた狭い道がありました。岩場の通過や混雑に余裕を持って歩きたいコースです。

そして、三本槍岳の山頂で流れてきた故郷の山名に、少しだけ懐かしい気持ちになりました。

機会ができたら、福島の山々を巡ってみたいと思います。

関連する記録

今回の山行について、別の形で残した記録もまとめておきます。

この山行を別の形で残した記録

当日の雰囲気を残したnoteの記事は、以下に置いています。

note(ノート)
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当日の空気感を短い映像にして、以下に残しています。

イラスト地図の作り方は、別の記事で手順として整理しています。

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参考サイト

山行計画を立てるときに参考にしたサイトを置いておきます。

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