イラスト地図作成の最初の材料は、登山ログです。
今回はヤマレコアプリで移動ログを保存し、GPXファイルを書き出すところまでを解説します。特別な設定や難しい操作は行いません。まずは、正確な「材料」を整えるところから始めます。
このシリーズについて
初めにこの記事の位置付けについて説明しておきます。
この記事は「40代から始める登山ログのAIイラスト地図化手順」全8回シリーズの一部です。
全体の流れ
- 導入:なぜ登山ログを地図にするのか
- ヤマレコでログを保存する
- Googleマイマップでルートを表示する
- Google Earthで白地図の下絵を作る
- 生成AIで水彩イラスト化する
- 写真をイラスト化する
- Canvaで地図として整える
- まとめと応用
今回の工程
工程:ヤマレコで登山ログを保存する方法
所要時間目安:12分
難易度:★☆☆(初心者向け)
今回はこの工程を、順番に解説します。
なぜログ保存が重要なのか
イラスト地図は、想像で描くのではなく、実際に歩いた軌跡をもとに整えていきます。そのための基礎データが登山ログです。ここが曖昧だと、後工程すべてが不安定になります。まずは土台をきちんと用意します。
イラスト地図の「元データ」になる
今回のシリーズでは、実際に歩いたルートを、そのまま地図として整えることを目標にしています。そのためには、「正確な移動軌跡」が必要になります。
ヤマレコの移動ログを使うことで、この部分をクリアします。
スクリーンショットでは足りない理由
地図のスクリーンショットだけでは、
- ルートの再利用ができない
- 他のツールで読み込めない
という問題があります。
GPX形式で保存しておけば、Googleマイマップや他のサービスに読み込ませることができます。後工程を楽にするためにも、ここで正しい形式で保存しておきます。
ヤマレコでログを保存する手順
ここではスマートフォンのヤマレコアプリを前提に、基本的なログ保存の流れを整理します。特別な設定は不要です。登山前・登山中・下山後の3つのタイミングを押さえておけば十分です。
登山開始時に記録を開始する
登山を始める前に、ヤマレコアプリを開きます。
アプリ下部に並ぶアイコンから「登山する」→「登山開始」を選択すると記録が開始されます。
このとき、
- GPSが有効になっているか
- バッテリー残量は十分か
- ヤマレコアプリに対して「通知」を「許可」しているか
を事前に確認しておきましょう。
特に3つ目に挙げた「通知」を「許可」していないと、記録開始される前に「設定」画面に飛ばされてしまいます。
この状態のままだと、いくら歩いても記録されませんので注意してください。
もし、登山前に時間の余裕があったら、周辺地図をスマートフォンに保存しておくと、移動中の周辺地図も確認できて便利です。移動中にでもダウンロードしておくのをおすすめします。
登山中に確認すること
登山中は、次の2点を確認します。
- バッテリー残量は十分か
- GPSログが中断していないか
ログの記録中は、常にバッテリーが消費されます。
あなたのスマートフォンが買ったばかりの最新であれば、それほど気にすることはありません。無事に下山するまでスムーズに記録できるはずです。
もし、2年以上使用しているようでしたら注意が必要です。スマートフォンのバッテリー(リチウムイオン電池)の寿命は、2〜3年と言われています。バッテリーの劣化したスマートフォンは極端に稼働時間が短くなります。
不安があるときには、別途モバイルバッテリーを持参するなど対策しておくと良いです。
なお、冬山などの低温環境で記録する場合もバッテリーの稼働時間が極端に短くなる場合があります。こちらは、買ったばかりのスマートフォンでも発生することがありますので、ご注意ください。
そして、移動中の誤動作でログの記録が中断されていないかにも注意してください。無事に下山してみたら、ログが記録されていなかったとなると、かなりのショックです。小休憩や景色を撮影するタイミングなどを使って、こまめに確認しておくと良いです。
下山後に記録を終了する
下山したら「記録終了」を忘れずに押します。これを忘れてしまったままバスや電車に乗ってしまうと、ルートが大きく崩れてしまいます。
後で修正することもできますが、煩雑な操作が必要になってくるので、下山時にしっかりと操作しておくと良いです。
ログが正しく保存されたか確認する
保存後の画面で、
- 総距離
- 所要時間
が表示されていれば、基本的には問題ありません。
これでイラスト地図の材料は揃いました。
GPXを書き出す方法と注意点
次に、保存したログをGPX形式で書き出します。このファイルが、次回以降の工程で使用する「共通フォーマット」になります。操作は単純ですが、保存場所とファイル名だけは整理しておきます。
GPXファイルのダウンロード手順
GPXのダウンロードは、パソコンで行います。
「ブラウザ版ヤマレコ」にログインしたら、ユーザーメニューの「マイページ」を選択、「下書き中の記録」の一番トップに最新の記録として表示されている記事をクリックします。
画面が切り替わったら、「地図出力/その他の機能」→「GPXファイル」と選択することで、パソコンにダウンロードされます。
保存場所とファイル名を整える
ダウンロードしたGPXファイルは、わかりやすい名前で保存します。
例:2026-02-塔ノ岳.gpx
上記のように日付と山名を入れておくと、後から管理しやすくなるのでおすすめです。
次回予告
次回は、「GoogleマイマップでGPXを読み込む方法」を解説します。
保存したGPXファイルを地図上に表示し、ルートを可視化するところまで進みます。
材料が整ったら、次の工程へ進みます。

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