間違いない!これなら分かる登山に持っていくレインウェアの選び方

登山で必須の持参品にレインウェアがあります。山では天候が急変しやすく、雨をしのぐ装備がないと、土砂降りの中ずぶ濡れで下山するようなことになりかねません。

長時間雨に濡れたままの体は低体温症を引き起こして、最悪の場合、そのまま息を引き取るという危険性があります。

そんな、重要な装備であるレインウェアはどのようなものを選ぶと良いか、これから解説していきます。

目次

レインウェアの選び方

レインウェアといっても世の中には星の数ほど様々なものがあります。

選ぶにあたっては以下のポイントを抑えて選ぶと良いです。

レインウェアを選ぶポイント
  • 防水性、透湿性、撥水性の高いものを選ぶ
  • 明るい色のものを選ぶ
  • 上下に別れているものを選ぶ

防水性、透湿性、撥水性の高いものを選ぶ

レインウェアは使うポイントがはっきりしているので、必要な性能もはっきりしています。次の3つの性能が高いものを選ぶと良いです。

防水性

表面でしっかり防水するものを選ぶのはもちろん、袖口や喉元、裾など隙間から雨が入り込まないような作りになっているかしっかり確認して選んでください。

安ものの中にはジッパーから雨が染み込んできてしまうものもあるので注意が必要です。

透湿性

登山は、結構ハードに体を動かすことになるので、すごく発汗します。

レインウェアを着ていると熱が篭って、もっと汗をかくことになります。

これら汗を外に出すため、透湿性の高いものを選んでください。

汗が篭ったままの状態にしていると、ウェアが湿ったままになってレインウェアの中から濡れていってしまいますので注意が必要です。

撥水性

雨に濡れたレインウェアは思っている以上に重くなります。

濡れたままのレインウェアを収納袋に入れて、手に持ってみると増した重さにちょっとびっくりします。

表面にしっかり水を弾くような素材を使っているかしっかりとみて選んでください。

レインウェアに最適な素材ゴアテックス

上記の3つの機能を兼ね備えた素材にゴアテックスという素材があります。

生地に水が入り込めないほどの小さな孔を作り、外からの水の侵入を防ぎつつ、内の水蒸気を外に排出することができるという優れた素材です。

最近のレインウェアの大半はこのゴアテックス素材を採用していて、登山靴の内側にも採用されていたりします。

他にもメーカーが開発した新素材などを用いたレインウェアもありますが、ゴアテックス製の信頼性には遠く及びません。

レインウェアは天候の変化というトラブルに備えるためのものです。性能に疑問符が出るようなものを持っていくのは避けなければなりません。

レインウェアを購入するならゴアテックス製のものを選ぶと覚えておいてください。

明るい色のものを選ぶ

激しい雨の中を歩くと、視界が制限されて周囲が見えづらくなります。

場合によっては、前から着た人に気がつかず、狭い山道で接触して転倒や滑落に繋がる恐れがあります。

黒や灰色といった彩度の低いものは避けて、赤や橙、黄色などを選んでください。

意外かと思いますが、鮮やかな青というのも山中では目立つ色になります。真っ青という色は、自然上では起こりえない色なため、逆に目立つようです。

上下に別れているものを選ぶ

レインウェアの中には、上から羽織るポンチョタイプのものや上下繋がっているタイプのものがありますが、必ず上下に別れているセパレートタイプを選んでください。

ポンチョタイプは、脱着が楽ですが強風の時にめくり上がってしまい雨具としての役割を果たせません。

上下つながっているタイプは、歩く際の動きが制限されて、足場の悪い道を歩く際に転倒する恐れがあります。

強風の中でもしっかり雨を防いでくれて、動きを妨げることのないセパレートタイプを選んでください。

レインウェアだけでなく、登山用ウェア全般の選び方については、次の記事をご覧ください。

雨具以外としての使い方

レインウェアは、雨具以外にも様々な用途に代用できます。主な代用先には以下のような使い方があります。

  • ウィンドブレーカーの代用
  • 防寒着の代用
  • 遭難時の目印

ウィンドブレーカーの代用

レインウェアの防水性は、防風性にも繋がります。専用のウィンドブレーカーには敵いませんが、多少の風なら防いでくれます。

レインウェア兼ウィンドブレーカーとして利用することで、持ち物を1つ減らせますので、軽量化に役立つでしょう。

防寒着の代用

防風性があるということは、寒さを防ぐ役割も多少持っているということになります。

同じ気温の中にいても、風があるのと無いのとでは感じる寒さに大きな違いがあります。一般的には、風速1メートルごとに体感温度が1度下がると言われています。

寒くなった時、さっと羽織って体温の放出を防ぐと良いです。

遭難時の目印

遭難して動けなくなったとします。体力を温存するためにも同じ場所にじっとして救護を待つことになります。

その際、彩度の高い色を持ったレインウェアを大きく広げて置くことで、自分がここにいることを示す目印になってくれます。

このような使い方を考慮に入れて、日頃から明るい色味を取り入れるようにしましょう。

レインウェア以外にあると便利な雨グッツ

ここまで、レインウェアについての紹介をしていきました。

最後に、レインウェア以外にあったら便利な雨グッツを紹介していきたいと思います。

レインウェア以外に、折りたたみの傘があると便利です。

山行中はレインウェアだけで問題ないですが、下山後、交通機関などを使う場合、びしょ濡れのレインウェアを着たまま乗ると周囲に迷惑をかけることになります。下山後用に、コンパクトで軽量な折りたたみ傘を選んで持っていくと良いです。

レイングローブ

夏場は気にしなくても良いのですが、冬場の雨や雪の時には指先が冷えてうまくものが掴めなかったりしてしまいます。レイングローブをつけることで、指先の冷え防止、滑り止めなどの役割を担ってくれます。

軍手などでその役割を担っている方もいますが、冬場の雨や雪の中で軍手をはめ続けるのは、返って危ないです。濡れたまま指先を冷やしてしまい、最悪、凍傷になってしまう恐れがあります。

ちょっとかさばりますが、レイングローブも持っていくと良いです。

ドライザック

ドライザックとは、防水性を持った袋です。下山後の着替えなどを入れておくことで、雨の山行の後でも乾いた清潔な服で帰宅することができるようになります。何枚か持っておくと良いです。

ドライザックの他に、防水性を持たないスタッフバックというのもあります。どちらも、豊富なサイズと色味があるので、用途ごとに色を統一したりしておくと、持ち物が迷子にならず安心ですよ。

ジップロック

ジップロックも雨の山行には色々と使い道があります。特に紙幣や切符、チケットといった紙類を入れておくのに便利です。

どちらかというと、濡れてしまったものを持ち帰る時の入れ物としても使うというのが多いかもしれません。

例えば、食事の際にでた汁気を吸った残飯であったり、雨でびしょ濡れになったハンカチや手ぬぐいだったり、そのままザックに入れてしまうと、他のものが濡れたり、匂いがついたりするものを入れておくのに便利です。いつも未使用のものを何枚か持っていくと良いですよ。

まとめ

  • レインウェアは防水、透湿、撥水に優れたゴアテックス製のものを選ぶこと
  • レインウェアは雨具以外の使いみもできるので、山行には必ず持参すること
  • レインウェア以外にも便利な雨グッツがあるので、探してみるのも楽しい

雨の山行が嫌いな人は多いですが、自然を制御することはできません。急な天候変化に困らないように、しっかりした性能のレインウェアを選んで持っていくようにしてくださいね。

それでは、お読みいただきありがとうございました。

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