山行の記録|伊豆湯ヶ島の名爆浄蓮の滝から鉢窪山、太郎杉と散策してきました

5月最後の週末は、関東圏でも25℃前後まで気温は上昇するとの予報となりました。

これは、滝でも眺めて涼むのが良いんじゃなかろうかと、伊豆随一の知名度を誇る「浄蓮じょうれんの滝」に行ってみました。

ついでに、未踏だった踊子歩道の一画「鉢窪山はちくぼやま」から「太郎杉たろうすぎ」までの道程にも足を伸ばしてみました。

新緑の頃、気持ちの良い森林浴をのんびりと楽しみたいなと思った時にジャストフィットなルートでしたので、是非、最後まで読んでいってくださいね。

https://twitter.com/syo1_yamanoblog/status/1662391646124900354

目次

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2023/5/27

天候:晴れ

エリア:伊豆エリア

コース概要:

東海バス「浄蓮の滝停留所」〜浄蓮の滝〜鉢窪山登山口〜鉢窪山〜鉢窪山登山口〜道の駅「天城越え」〜滑沢渓谷〜太郎杉〜道の駅「天城越え」〜東海バス「浄蓮の滝停留所」〜東海バス「湯ヶ島温泉入口停留所」

難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆

交通機関:

(往)JR御殿場線「御殿場駅」から、富士急バスで「須走浅間神社停留所」に向かい、スタート

(帰)「須走浅間神社停留所」から、富士急バスでJR御殿場線「御殿場駅」に向かい、帰路へ

概要

浄蓮の滝(じょうれんのたき)

「浄蓮の滝」は、静岡県伊豆市湯ヶ島にある落差25mの水量豊富な滝です。

伊豆半島で唯一、日本の滝100選に選ばれた名爆で、大量の水が流れ落ちる青く澄んだ滝壺や、両脇に広がる柱状節理の幾何学的な模様が特徴的な癒し空間となっています。

滝壺の下流には「天城国際鱒釣場」があり渓流釣りを楽しむことができます。釣った川魚はお持ち帰りできるだけでなく、その場で焼いて食べることもできるそうです。

また、「丸岩安藤わさび店」というわさびのお店があり、手頃な価格でわさびを購入できたり、わさびアイスを食べることができるので、ファミリー層にもウケの良い観光地かと思います。

最近になって駐車場に展望テラスが作られたようで、200段あると言われる急階段の上り下りをしなくても、遠目から滝見をすることもできるようになっていましたが、眺めは正直微妙です。

折角、現地まで来たのならば、滝壺まで降りてから滝見することを強くお勧めします。

関連リンク

公共HPやお店のHPを載せておきます。定休日含め最新情報はこちらよりご確認ください。

鉢窪山(はちくぼやま)

「鉢窪山」は、「浄蓮の滝」から往復2時間ほどで登れる標高674mの小さな火山です。

噴火の際に噴き上げられたマグマのしぶきからできた軽石「スコリア」が降り積もってできた円錐台形の小高い丘となっており、東伊豆にある大室山や小室山と同じくスコリア丘と呼ばれる地形となっています。

山頂は木々に囲まれて展望は得られませんが、代わりに登山道の途中に展望所が作られており、西伊豆稜線の山々や富士山を眺めることができます。

また、山頂には火山であることを示すお鉢が存在しておりぐるりと一周できたり、噴火口跡まで降りることができます。

登山道は、地元有志の方々によりよく整備されており、道標が豊富で迷うことはないでしょう。

「浄蓮の滝」の駐車場からなら、2時間ほどで登頂できるお手軽な里山なので、滝見のついでに足を伸ばしてみてくださいね。

関連リンク

伊豆市観光情報サイトにも詳しい説明が掲載されていました。一緒にご確認くださいね。

太郎杉(たろうすぎ)

「太郎杉」は、天城山中で一番大きいと言われている杉巨木です。

樹齢は450年、高さは53mあるそうで、周囲を囲む杉林の中で頭ひとつ抜き出た大きさがあります。

現地までのルートは、以下の二つがあり、おすすめは美しい渓谷を眺めながら進む前者となります。

  • 道の駅「天城越え」から踊子歩道を10分ほど進んだところにある滑沢渓谷なめさわけいこくを遡行して進むルート
  • 滑沢渓谷には入らずに、林道を進むルート

どちらもアップダウンは穏やかで、ウォーキングやトレランに適したルートと思います。

道の駅「天城越え」に遊びにきたら、軽い運動を兼ねて足を伸ばしてみることをお勧めします。

関連リンク

天城湯ヶ島観光情報サイトに、ハイキングマップが掲載されていました。お散歩前に一度目を通しておくと良いでしょう。

今回の山行上でのポイント

地図上の位置と標高

今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。

「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。

ご自由にご活用ください。

合計距離: 18779 m
最高点の標高: 689 m
最低点の標高: 179 m
累積標高(上り): 1381 m
累積標高(下り): -1532 m
総所要時間: 07:39:53
Download file: climbing-record-20230527.gpx

歩いた軌跡

続いては、GPSデータを元にした軌跡です。

市販の地図

今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。

本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。

わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。

ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。

5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。

おすすめ展望ポイント

今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の場所になります。

展望の楽しめたポイント
  • 浄蓮の滝
  • 鉢窪山展望所
  • 太郎杉
浄蓮の滝

今回の山行ルート上の展望ポイントの一つ目は「浄蓮の滝」です。

正確には展望に優れた場所ということではありませんが、水量豊富な滝と柱状節理の幾何学模様が大変素晴らしい眺めでしたので、挙げさせてもらいます。

落差25mというのは、河津七滝の大滝(落差30m)には今一歩及ばない高さとなりますが、水量豊富に滝壺に流れ落ちる様は雄大そのもので、非常に迫力のある滝見を楽しむことができます。

そして、コバルトブルーの滝壺には新緑や紅葉がよく映えます。

初夏のこの時期、深い青と明るい緑による色彩のコラボレーションを眺めに、是非、訪れてみてくださいね。

ギャラリー

情念の滝展望所の一画です。ハイコモチシダは別名ジョウレンシダとも呼ばれていて、国内ではここ伊豆半島と九州の南の方にしか生息してないのだそうです。ありがたや。ありがたや。
そんなことが案内板に書いてありました。いや、ありがたや、ありがたや。
もう一枚の案内板には、滝の成り立ちが書いてありました。
こちらは石川さゆりの天城越えの楽譜です。この方、今でも別嬪さんですよね。あまぎーごーえー♪
そして浄蓮の滝です。滔々と流れる太い水流が非常に特徴的です。伊豆半島の滝は水量豊富な滝や渓流が、やたらと多い印象があります。
売店まで引くとベンチがあるので、ここでぼんやりするのも良さそうでした。
この先は行き止まりですが、わさび田見学ができます。
こんな感じにわっさわっさに生えてました。明るい緑色が目にやさしいわー。

Instagramに上げたプチ動画です。こちらも眺めていってくださいね。

鉢窪山展望所

今回の山行ルート上の展望ポイントの二つ目は「鉢窪山展望所」です。

山頂から10分ほど降った道の途中にある展望に優れた休憩場所で、北から西にかけての展望が開けており、西伊豆の人気トレイルルート伊豆稜線鋪道に連なる山々を一望できます。

お天気に恵まれれば、伊豆三山や沼津アルプス、愛鷹山に富士山まで見通すことができるようです。

残念ながら、今回は沼津付近に雲が出ており末広がりな富士山の全貌を眺めることはできませんでしたので、次回はリベンジを果たしたいと思います。

現地には、座るのに適した丸太のベンチが設置されているので、休憩するのにも適しています。

山頂付近には、ここ以外に展望に優れた場所が無いので、長めの休憩を入れるならば、この場所をチョイスしておけば間違いないでしょう。

ギャラリー

展望所ですベンチに座ってゆっくりと眺めるのが、ここでのおすすめスタイルです。
チラッとだけ富士山がみえました。素晴らしいチラリズムです。
目線を西方向にずらすと、伊豆稜線歩道沿いの山々が見えました。トレラン向けのとても良いルートなんで、一度は歩いてみてくださいね。
さらに西に視線をずらしていって
最後は南よりの眺めです。天城峠の方向と思うのですが、あのピークが何かはわかりませんでした。方向的に見て八丁池なのかな。

Instagramに上げたプチ動画です。こちらも眺めていってくださいね。

太郎杉

今回の山行ルート上の展望ポイントの三つ目は「太郎杉」です。

こちらも、正確には展望に優れた場所という訳ではありませんが、巨大杉への秀逸な眺めを楽しめることから挙げさせてもらいました。

太郎杉は、高さ53m、根回り13.6m、幹回り9.73mと天城山中最大規模の杉の巨木で、周囲の杉の木から頭ひとつ飛び出た大変に目立つルックス持っています。

残念ながら保護柵により、足元まで入ることはできませんが、その大きさにはびっくりさせられることでしょう。

遠くを流れる滑沢渓谷の水音や小鳥たちの囀りを聞きながら、日常を忘れてのんびりと眺めてみてくださいね。

ギャラリー

「太郎杉」を見上げた図です。周囲の杉の木たちから頭ひとつ抜けていて大変目立ちます。
足元にある案内板です。今なお樹勢は旺盛だということなので、まだまだ大きくなるのかな。楽しみ。楽しみ。
ギリギリまで近寄った様子です。保護柵に遮られて、これが限界でした。
少し降ったところに東家があるので、疲れたらそちらで休むと良いでしょう。
おまけの滑沢渓谷なめさわけいこくです。滑らかに磨かれた玄武岩の上を、滑るように水が流れていく様がとても美しい渓流でした。

Instagramに上げたプチ動画です。こちらも眺めていってくださいね。

注意した方が良さそうな区間

今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は、特にありませんでした。

強いてあげれば、道の駅「天城越え」手前で車道を横切る際に、車の往来に注意が必要といったところです。

注意した方が良さそうな区間
  • 特に無し

今回の山行での服装

今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

山行中のコンディション

  • 天候晴れ
  • 気温:20〜25℃
  • 活動場所:標高200〜700m

行動時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

停滞時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

公共機関移動時の組み合わせ

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:無し
  • アウター:無し
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス
  • その他:薄手の手袋

今回は、スタートからゴールまで半袖Tシャツで活動しました。

歩き始めから25℃を超える夏日で、ザックを背負って立っているだけで額にじんわりと汗が滲むなかでのスタートとなりました。

滝壺や渓流を歩いている時は涼しく快適でしたが、標高の低い場所での鋪道歩きでは、全身から汗が吹き出て、汗まみれとなる一日でした。

5月も下旬になると、伊豆方面はもう夏日と考えた方が良さそうです。

以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。

あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。

ギャラリー

この日は歩き始めから気温が20℃あって、最終的には25℃まで上がりました。立派な真夏日でした。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回は、東海バス「浄蓮の滝停留所」からのスタートとしましたので、「東京駅」からのアプローチは次の通りとなります。

  • 「東京駅」から、JR東海道線沼津行きに乗り込み、「三島駅」へ
  • 「三島駅」から、伊豆箱根鉄道駿豆線すんずせん修善寺行きに乗り込み、終点の「修善寺駅」へ
  • 「修善寺駅」から、東海バス河津駅行きに乗り込み、「浄蓮の滝停留所」へ

「三島駅」はJR東海道の管轄なので、関東圏からSuicaで乗車してきた場合、自動改札を通ることができません。

駿豆線の乗換改札機でも止められてしまいますので、南口の有人改札にて清算し、駅構外を回って駿豆線ホームに入り直す必要があります。

相応の時間がかかるので、「三島駅」を下車したら速やかに南口改札に向かうのが良いでしょう。

また、東京駅から沼津行き始発で向かった場合、「修善寺駅」でのバス乗換時間は6分しかありません。

おトイレ立ち寄った場合、本当にギリギリとなりますので、予め「三島駅」や東海線車両内のおトイレで済ませておくか、余裕あるなら「浄蓮の滝」の公衆トイレに立ち寄るのが良いだろうと思います。

身支度は「浄蓮の滝停留所」の待合ベンチをお借りすると良いでしょう。

ギャラリー

東京駅からJR東海道に乗っていきます。
今回は三島駅乗り換えなので、後ろよりの車両へ。
初夏の都内、5時台でも明るい、明るい。
三島駅直前の車窓。富士山見えてました。幸先が良いですよね。
三島駅に到着。下車する人の多いこと、多いこと。半分は新幹線ホームに向かってたので、さらに西へ遊びに行くのかもしれません。羨ましいなー。
南口手前のおトイレです。タイミング悪いと行列が出来ることがあるので、ご注意ください。
そして、南口改札です。ここの有人改札はよく混むので、速やかに向かうのが正解です。急いで来たつもりだったのですが、結構な行列になっていました。
精算を済ませたら、駅の外へ出て右手を進みます。
バスロータリーをまっすぐに進むと
駿豆線改札があります。Suicaには対応していないので、切符の自販機で購入しましょう。ちなみに一日券は三島〜修善寺間の往復運賃と全く同額になります。途中下車する予定が無いなら、片道ずつ購入のほうが面倒がないです。
駿豆線の朝は、部活に向かうと思われる学生さん達で賑わいます。座って移動したい場合は早めに席確保してしまいましょう。なお、ボックス席に一人で座っていると、周りを囲まれて下車するときに苦労するので気をつけましょう。
とれーんとれーんはしっていくーとれーんとれーんどこーまーでもー♪
脳内で歌っているうちに修善寺駅に到着です。
改札を出てまっすぐの西口におトイレがあります。乗り継ぎ時間に注意しつつ必要によりお立ち寄りください。
バスターミナルは、左に折れて南口へ。
構外に出たらもう一度左折します。
タクシーの奥にバス乗り場があるので、突っ切っていきます。
今回は河津駅方面へむかいので5番のりばから乗り込みます。
ここですね。
既にエンジンがかかった状態でスタンバってるバスに急いで乗り込みます。
車内に張り出されていた料金表です。ガン見しているとバス酔いするので、チラ見程度にしておきましょう。
そして「浄蓮の滝停留所」に到着です。立ち乗りになるくらい乗客がいましたが、ここで降車したのはわたしだけでした。

東海バス「浄蓮の滝停留所」〜浄蓮の滝

「浄蓮の滝停留所」の待合ベンチで身支度を整えたら、横断歩道を渡って無料駐車場へと向かいます。

売店や公衆トイレを通過すると、伊豆の踊り子をモチーフとした銅像があり、その裏手に「浄蓮の滝」への階段が伸びています。

よく整備された急階段を5分ほど降ると、轟音が響いて来て、深い青色が特徴的な滝壺に到着します。

滝壺直前まで寄ることはできませんが、なかなか迫力ある眺めを楽しむことができるでしょう。

振り返ると、わさび直営店の先にわさび田の見学通路が伸びているので、少しだけ覗いていくのも悪くないかもしれません。

また、滝壺周辺は釣り場になっているので、釣具を持った人とのすれ違いが発生するかもしれません。

すれ違い様に釣り針を引っ掛けないようご注意ください。

ギャラリー

バス停のベンチで軽く身支度を整えます。
目の前の横断歩道を渡って
駐車場方面に進みます。
売店がいっぱい並んでいる前を通過します。
まだ時間が早いので、ガラガラですね。
踊り子像が見えてきたら裏手へ回ります。
彼の指差す先に天城峠があるのかな。方向的には合っていそうです。
裏手にビューポイントを見つけました。
覗き込んでみると、滝壺の一部が見えました。ここからも滝を見下ろすことが出来ますが、どうせなら滝壺まで降りた方が眺め良いです。
わさびマン(勝手に命名)の脇っちょを通過して
浄蓮の滝へ降りていきます。
この地に伝わる女郎蜘蛛のお話が書いてありました。
売店の裏手を進みます。
合流地点をさらに降ります。
釣り場の説明板がありました。自分で釣った川魚を焼いて食べることができるみたい。子供が喜びそうですね。
階段を降っていくと
途中に不動明王様が祀られていたのでご挨拶してきます。ちなみに、明王様に柏手は不要です。
釣場受付前を通過します。
ニジマス、アマゴ見たこと無かったら、ここの絵で確認すると良いかもです。
もう一軒の売店の奥に滝が見えてきました。
滝壺到着しました。早朝の滝見は気持ち良いです。
滝をアップにしてみました。ダダダーっとすごい水量。ワクワクしますね。

浄蓮の滝〜鉢窪山登山口

「浄蓮の滝」での滝見を終えたら、急坂の階段を登って無料駐車場に戻ります。

そこから、横断歩道を渡り直して踊子歩道を天城方面へと進んでいきます。

村落の合間を進んでいくと小一時間ほどで「鉢窪山登山口」が見えて来ます。

入り口には、伊豆半島ジオパークの案内板が立っています。

鉢窪山の成り立ちや、登山道の説明が書いてあるので、先に読んでおくと、これからの登山がより楽しいものになることでしょう。

ギャラリー

帰りはここから登っていきます。
降りのときは感じませんでしたが、登るとなかなかの急勾配なのがわかります。
来た道を辿っていくと
弁財天という案内が立ってました。
ひっそりと祀られていたのでご挨拶です。
横に掲載されている説明文です。なんでも、弁財天様が入水することで、荒れていた滝を鎮めたのだそうです。これ読んでから滝壺に向かえばよかったなー。
駐車場まで戻ってきました。9時になろうとする時間ですが、まだまだ訪問者は少ないです。
先ほど渡った横断歩道を逆に進んで、踊子歩道に入ります。
ここから村落の間を進みます。
道々、住民の方々が植えた花々を眺めていきます。これはツツジかな。
この白いのなんだべ。
こっちのは、よくみるお花です。水芭蕉であってるかな。
こっちのお花はナゾでした。折り紙の奴さんみたい。なんかちょっと可愛いですね。
もりもりと進んでいくと
鉢窪山の案内板がある場所に到着です。
そして、ここが登山口になるようです。早速、入ってみましょう。

鉢窪山登山口〜鉢窪山〜鉢窪山登山口

「鉢窪登山口」から山頂へ至る道は次の2つがあります。

  • はちくぼ遊歩道コース(直登コース)
  • 作業道コース(九十九折コース)

今回は、はちくぼ遊歩道コースで登り、作業道コースで降ってくることとしました。

広場の先に見えてくる分岐を右折してしばらく進むと、遊歩道の入り口がみえてきます。

ここから登山道となり、林間の道を高度を上げつつ進むことになります。

40分ほど林の中を進むと、丸太を倒して拵えたベンチが目印の展望所に到着します。

鉢窪山ではここが一番眺めが良い場所ですので、是非、ここで休憩を入れましょう。

展望所からは10分ほどで山頂に到着できますが、看板ひとつぶら下がっているだけの目立たない場所です。

GPSアプリなどで位置を確認しながら、見落とさない様に注意しつつ通過するのが良いでしょう。

山頂を越えたら、反対側の作業コースを降ります。

この道は作業者が通ること前提の道なので、広くて傾斜も緩やかです。

その分、距離は長いので焦らずゆっくり降っていってください。

また、道の途中で、富士山が見えるポイントもあるので探してみてくださいね。

ギャラリー

登山口に入ったらしばらく車道を進むと
分岐が見えてきます。どちらからも登れるようですが、道標に沿って右へ進みます。
ちょろっと進むとすぐに登山道への入り口がみえてきます。
ここから山道に入ります。
入り口に立っていた看板。天城を代表する九つの植物を説明するもののようです。
それぞれの近くにも案内板が設置されていました。
ツツジ科の植物が多いのかしらね。
開花の時期を外しているものが多かったので、ちょっと残念です。
唯一見つけたお花っぽいやつ。こいつがコメツツジなのかな。
この道標が出てきたあたりから傾斜がキツくなってきます。
針葉樹林の合間を縫って進みます。
たまに、ガイドロープが垂れてますが、全くの不要です。降り用かな。
遅咲きのヤマツツジ。赤いのでよく目立っていました。
ヒメジャラの木の脇っちょを登っていくと
少しだけ展望が開けました。方向的に仁科峠しになとうげのあたりでしょうか。
さらに登って
広葉樹林が目立ってきたところで
展望所に到着です。ここの展望所、本当に気持ちいのでおすすめです。
ほぼ頭だけでしたが、富士山も見ることができました。
しばし休憩の後、山頂に向かいます。
その前に、噴火口跡に寄り道していきましょう。
噴火口の周囲はお鉢巡りができるようになっていましたが、そちらには進まずに火口に直行です。
丸い広場へ向かって進みます。
ここがちょうど噴火口の中心でしょうか。特にゴツゴツとした感じはないですね。
火山岩みつけました。こういうのがあると火山なんだなーと実感できますね。
ぐるりと眺めたら、分岐まで戻って山頂を探します。
お鉢の外側を大回りに登っていくと
道の途中に山頂の標識がひっそりと出ていました。
ここが山頂ってことで良いのかな。三角点見つからなかったんですけど、良いんですよね。
良いってことにして、帰りは作業道ルートを降りることにします。
ここは作業車が登ってくる道で轍がついています。
穏やかな傾斜のなかを九十九折に降りていくと
一区間だけ、視界が開ける場所がありました。
ズームしてみると、伊豆三山の葛城山が確認できました。
ガスでうっすらですが富士山の頭もみえてますね。
こっちの真ん中のとんがりは方向的に達磨山でしょうか。
チラチラしながら降っていくと
アスファルトの道に入って
登山口が見えてきました。
最後のカーブを曲がって
広場の脇っちょを進みます。
車止めを跨いで、右に進めば
登山口に到着です。ここから左折して天城峠方面へ進んでいきます。

鉢窪山登山口〜道の駅「天城越え」

「鉢窪山登山口」まで降りて来たら、天城方面へ向かって歩を進めます。

少し傾斜のある鋪道を進むと天城街道が見えて来ます。

このまま天城街道まで出てしまっても良いのですが、かなり交通量がある道路なので、出来ればその手前にある踊子歩道を進んでください。

多少のアップダウンはありますが、歩行者用の遊歩道となっているので安心です。

30分ほど遊歩道を進んでいくと、改めて天城街道に合流し、道の駅「天城越え」に到着です。

規模の大きな道の駅で、売店に食事処、無料休憩所や展示場があるので、時間に余裕があれば立ち寄っていくと良いかもしれません。

ギャラリー

細い鋪道を進みます。
この道も新緑が綺麗なので、秋の紅葉も綺麗な場所なんじゃないかな。
森林浴しつつ進んでいくと、交通量を多い道が見えてきました。いわゆる天城街道というやつですね。
手前に踊子街道が設置されているので、そちらを進みます。
木々の中を黙々と進むのかと思いきや、結構、変化があって楽しい道です。例えば、こんな木橋を渡ったり
鋪道と横切ったり
東家が見えてきたりします。
こんなしっかりした階段もあって、かなり整備されている印象でした。
ちょっとした沢を渡ると
少し登った後に
天城街道に向かって降っていきます。
合流地点が見えてきました。
ここから10分ほど街道の脇を進みます。
歩行スペースは確保されているものの、かなりの交通量なので追い越し車両にはくれぐれもご注意ください。
道の駅「天城越え」の駐車場が見えてきたら、街道を横切ります。今回はここの横断が一番怖かったかもしれません。
一番の難所をクリアしたら駐車場エリアに入っていきます。
休憩中の東海バスがいました。オレンジの車体が新緑とよくマッチしてました。
道の駅の中心部に進んでいきます。
ここが中心部になります。お昼近くの到着となったので、かなり混雑していました。

道の駅「天城越え」〜滑沢渓谷〜太郎杉

道の駅「天城越え」を通過したら、踊子歩道を更に南下します。

この時期に珍しい、紅葉が残るもみじ林を通過してしばらく進んでいくと、井上靖文学碑が見えてくるので、滑沢渓谷方面へ分岐して進みます。

5分ほど林道を進むと、滑沢渓谷への入り口がみえてきますので、そこから渓谷を遡行するように40分ほど進むと、太郎杉に到着です。

非常に目立つ巨木なので、一目でこれとわかるでしょう。

最終的には滑沢峠まで遡行できるようで、犬を連れたご夫婦がぐんぐんと先に進んでいくのがみえましたが、今回はここまでで引き返すこととします。

ギャラリー

混雑を嫌って、道の駅はささっと通過することにします。
踊子歩道を南下していきます。
道標を通過する時に気になったので近づいてみました。鮮やかなピンク色なので咲き遅れの天城シャクナゲかと思ったのですが、ちょっと違うようでした。なんだろう、ツツジなのかな。
ここからは、滑沢渓谷なめさわけいこくまで進んで、そこから「太郎杉」まで遡行するプランで進みます。
このあたり、初夏なのに紅葉が見えます。珍しいですね。
立派な門を潜ると、道の駅の構外に出ます。
何か惹かれる名前だなと思ったのですが、アレですね。「ウラキ少尉、とっかんしまーす。」
この辺り、新緑がすごく良いです。
苔むす石畳を進むと
大山祇命おおやまつみのみことを祀った山神社が見えてきました。
大山祇命は、木花咲耶命のお父さん。そして、山の神様の総元締めみたいな感じの方なので、ヤマヤな方はご挨拶していきましょう。
ご挨拶が終わったら、引き続き林間の道を進みます。
階段が見えてきたので登ります。
もみじ林が目につく広場に飛び出ました。
ここの赤いヤツも綺麗です。
逆光気味に見上げてみると、綺麗に発色してくれました。
広場を抜けたら、林道っぽい道に合流です。
右下が渓流となっていて、水音が心地よいです。
橋の前にある案内をみると
滑沢渓谷の説明でした。ここから渓谷に入っていくようです。
橋を渡ったら右へ進みます。
ちなみに左は行き止まりでした。
落石したら怖そうな岩壁の横を進むと
もう一つ別の橋が見えてきました。この両脇から滑沢渓谷を遡行する道に入れます。
橋上から見下ろすとこんな感じです。なかなか雰囲気があります。
今回は右岸を進みましたが、左岸の方が流れに近いところを歩けるみたいです。
ぬめーっと流れる渓流を横目に進みます。
少し進むと渓流にかかる橋が見えてきました。
ここで左岸からの道と合流みたいです。
鱗っぽい岩の模様で、河津七滝かわづななだるの蛇滝を思い出しました。
ここからわさび田エリアに入ります。
対岸のわざび田を眺めつつのんびりと進みます。
階段を登ると
林道に出ました。ここから鋪道歩きとなります。
ここの通行止めはどこに通じているんだろう。とか思いながら左折します。
木漏れ日の中を進んでいきます。
砂利道に変わってきました。
ジャリジャリしながら10分ほど進むと、左手に東家が見えてきました。
東家の前までいくと「太郎杉」がお目見えです。非常に目につく巨木なので見落とすことはないでしょう。せっかくなので、足元まで登って見上げてみてくださいね。

太郎杉〜道の駅「天城越え」〜東海バス「浄蓮の滝停留所」

「太郎杉」を後にしたら、来た道を「浄蓮の滝」まで戻ります。

目立った分岐も無いので、スムーズに戻ることができるかと思います。

道の駅を通過して、鉢窪登山口を通り越し、「浄蓮の滝停留所」まで戻って来たら、そこからバスに乗って帰るのでも良かったのですが、せっかくなので湯ヶ島温泉まで降ってみることにしました。

ギャラリー

帰りは、鋪道を早足で降ることにします。
橋を渡り
木々の間を淡々と進みます。
このあたりの杉もかなり背が高いですよね。
滑沢渓谷の入り口まで戻ってきました。ここから左手に降りると、竜姿の滝りゅうしのたきというのがあったみたいですが、通りすぎてしまいました。残念。
もみじ林のあった広場まで戻り
階段を降ったら
山神社にて、おかえりの挨拶をしていきます。
挨拶が終わったら、道の駅「天城越え」の敷地に入り
もみじの中を通り過ぎれば
道の駅「天城越え」の中心部に到着です。まだまだ進みますよー。
天城街道を進んで
踊子歩道に入ります。
階段をモリモリと登ります。
降って
登って
東家に到着です。
行きの道では気がつきませんでしたが、お手植の杉との説明碑がありました。写真つぶれて読めなくてすみません。平成の上皇陛下が皇太子の頃、八丁池に行啓ぎょうけいなさった際に御手ずから植えられたのだとか。
見上げてみるとかなりの高さがありました。スクスク育っていて良いことです。
天城街道がだんだんと近づいてきたところで
ここから鋪道を進みます。
大杉の並木を進み
鉢窪山登山口を通過します。
更に村落の間を駆け降りていくと
「浄蓮の滝停留所」前まで戻ってこれました。このまま、路線バスで帰路についてもよかったのですが、時間が余ってたのでもう少し歩いていくことにしました。

東海バス「浄蓮の滝停留所」〜東海バス「湯ヶ島温泉入口停留所」

ここからは、蛇足となりますが、トレランするには良さそうなルートだったので、興味あったらお付き合いください。

浄蓮の滝から「岩尾停留所」までは天城街道を進むので、車の往来が気になるかと思いますが、以降は、脇道に入るので比較的安全に降っていくことができます。

「天城山荘」からは川沿いの遊歩道を進むことになるので、さらに安全に降っていくことができるでしょう。

途中に天城街道へと戻る分岐がいくつも出て来ますが、そちらへは向かわない方が良いです。

誤って街道に出てしまうと、人が通れるスペースがほとんど無い危ない車道を通過しなければならなくなります。

ドライバーの方々にも緊張を強いることになるので、間違うことない様進んでください。

湯ヶ島温泉街まで戻って来たら、「湯ヶ島温泉入口停留所」から修善寺駅行きの路線バスに乗ることができます。

このまま修善寺まで戻って、修善寺温泉に立ち寄るのも良かったのですが、どうせなら新しい入浴施設を開拓しようと、今回は湯ヶ島温泉の共同温泉「河鹿の湯」に立ち寄っていくこととしました。

ギャラリー

ここからは天城遊歩道を降ります。
これは天城シャクナゲかな。色合い的にそんな気がするのですがどうでしょう。
そうしたら、ここから路線バスで登ってきた道を降っていきます。
岩尾停留所の直前で左折します。
まっすぐに降って
横断歩道を渡って
更に降っていくと
公園のような場所に出て
天城山荘の入り口までショートカットできました。
ここからは遊歩道に入っていきます。
天城山荘停留所の裏手の細い道に入ります。
知る人ど知る道、みたいな感じでワクワクします。
かなり踏まれている感じの道で、蜘蛛の巣や蓑虫の糸が邪魔になることはありません。
どんどん降っていくと、沢にかかった橋が見えてきました。
橋を渡りつつ、水面に目を向けると、浅いながらもとても綺麗で顔洗ったら気持ちよさそうでした。
橋をわたったら、左折して
小川の脇を降っていきます。
この辺り、ちょっとわかりづらいかもしれませんが、基本的に小川を降っていけば間違いなさそうです。
どんどん降っていくと
堰堤があって、その脇っちょにある鉄階段を降ります。
その後、道標に沿って右折すると
村道に合流しました。
あとは、道成に進んでいけば湯ヶ島までノンストップで行けたはずなのですが、ここで魔が刺してしまい、登坂して天城街道に進んでしまいました。
なんか戻るのも悔しいので、このまま進みます。
見下ろすと、道があるのが確認できたので、やっぱり下道が正解のようです。
もともとギリギリの歩行者エリアでしたが、ここからほぼ幅の無い道になっていきます。
バンバン追い越していく車両にビビりながらすすみます。ドライバーの皆様ごめんなさい。
20分ほど進むと、ようやく普通の幅の道に戻ってきました。
大滝停留所を通過して
そのまま、まっすぐ道なりに進めば
「湯ヶ島温泉口停留所」に到着です。ここからは、共同浴場「河鹿の湯」に向けて左折していきます。

おまけ

前出の通り、今回の立ち寄り温泉は湯ヶ島温泉の共同温泉「河鹿の湯」です。

「湯ヶ島温泉入口停留所」から温泉街を走る遊歩道「湯道ゆみち」を通って、川沿いまで下ったところにある入浴施設で、入浴料350円ととてもお財布に優しい温泉です。

その分、設備はシンプルで、2名入ったら満員な小さな内風呂がひとつだけの作りになっていましたが、常に豊富なお湯が注ぎ込まれていて、常に新鮮な状態で湯船に浸かることができました。

難点は、石鹸やシャンプーの類の据え置きが無いことで、受付での購入も不可。自分で準備してこないとお湯に浸かるだけになってしまうのがツラいところでした。

ガチの地元民向け施設なんでしょうね。

「河鹿の湯」は、次の記事に詳しくまとめています。一緒に読んでいってくださいね。

ギャラリー

ここからは「湯ヶ島温泉入口停留所」からの道のりを載せていきます。
停留所を左折すして、しばらく進むと、湯道と呼ばれる、温泉街の散策路が見えてくるので、そちらへ入り込みます。
ここから道成に、河辺へ向かって降っていきます。
道中には、こんな案内や
枯れた飲泉場所なんかがありました。
お高そうな温背宿を通過して
ご立派な石碑を通過すると
「西平橋停留所」に到着です。ここにも修善寺駅への路線バスが停車するみたいなので、帰りはこちらからバスに乗った方がよさそうですね。
バス停を越えたら、細い路地裏に進みます。
民宿の下を潜って突き当たりを右に曲がると
お風呂場を示す暖簾がみえてきて
「河鹿の湯」に到着です。受付が無人だったので、発見機で入浴券を購入して入りました。
小一時間ほど、熱い湯船に浸かってさっぱりしたところで、バスに乗って修善寺駅まで戻りました。おつかれさまでした。

まとめ

伊豆湯ヶ島の「浄蓮の滝」から「太郎杉」までの踊子歩道の一画を歩いてきた様子でした。

見晴らしの良い山の稜線歩きも素敵ですが、新緑の中の街道歩きや、マイナスイオンたっぷりな滝見、渓谷を散策してみるのも楽しいものです。

梅雨の時期は、高所からの見晴らしに期待できない日もあります。

そんな日には、「浄蓮の滝」から始まる踊子歩道で気持ちの良い森林浴を楽しんでみてくださいね。

それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

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