山行の記録|富士山富士宮口をピストンして山頂郵便局を覗いて来ました

8月も下旬になりました。

2022年の富士山閉山日は9月10日となりましたが、三島駅発の路線バスは8月21日以降は富士宮五合目まで登りません。

富士宮駅発なら9月11日まで富士宮五合目まで運行してくれているようですが、都内から向かうには少々距離があり不便です。

更に、吉田口十合目に当たる「久須志神社」と、富士宮口十合目にある「山頂郵便局」も8月21日で、今期の営業は終了という話も入ってきました。

そこで、人生で一度も入ったことの無い「山頂郵便局」へ、この機会に行ってみようと思い立ち、お天気不安定な中を登って来てみました。

閉館時間近くでしたが、意外なくらい人が入っていて、現代でも「お手紙」の習慣が廃れてないことに、なぜか安心してしまいました。

もし、普段からお手紙出す習慣をお持ちでしたら、富士山山頂からのお手紙に挑戦してみるのも面白いかもしれませんよ。

そんな訳で、日本一高いところにある郵便局に興味ありましたら、是非、最後まで読んでいってくださいね。

目次

基本情報

まずは、今回の山行についての基本情報です。

山行の基本情報

日付:2022/8/20

天候:曇りのち雨

エリア:富士山エリア

コース概要:富士急バス「富士宮口五合目停留所」〜富士宮口八合目〜浅間大社奥宮〜山頂郵便局〜富士宮八合目〜富士急バス「御殿場口新五合目停留所」

難易度:体力☆☆、技術☆、危険☆

交通機関:

(往)JR東海道線「三島駅」から富士急バスで、「富士宮口五合目停留所」へ

(帰)「富士宮口五合目停留所」から富士急バスで、JR東海道線「三島駅」へ

概要

富士宮ルート(ふじのみやるーと)

富士宮ルートは、静岡側にある3つの富士山登頂ルートの中で、標高2,400mから登り始めることのできる、最短の登頂ルートです。

道中に危険な場所は無く、山小屋も豊富なので初心者にはおすすめなルートになっています。

このため、登下山共にチョッパヤで行き来できるように感じますが、下山路として見ると言うほど早くは降れません。

これは、わたしの経験上のお話ですが、距離が長くても御殿場口の大砂走りを駆け下った方が断然速いです。

理由は、次の3つです。

  • 登下山が同じ道になるので、すれ違いによる渋滞が頻繁に発生する
  • 山小屋が多く、通過の度に人を避けるためスピードを落とす必要がある
  • 硬い岩場が多く、足を下ろした衝撃がダイレクトに膝にかかり、足腰が疲れやすい

登山はゆっくり登って、ゆっくり降るのが良いですが、状況によっては急ぎ下山しないといけない場合もあるかと思います。何かの参考にしてみてくださいね。

富士宮含めて、主要登頂ルート4つについては、次の記事にまとめています。詳細はそちらをご覧ください。

山頂郵便局

富士山富士宮口十合目「浅間大社奥宮」のお隣に開設されている、日本で一番標高の高い場所にある郵便局です。

ここからは、お手紙を差し出すことができるようで、局員さんにお願いすると「富士山頂風景印」というレア度の高いハンコを捺印をしてくれるようです。

郵便局前にポストがあるのですが、こっちに投函しても「富士山頂風景印」を捺印してくれるのかは聞きそびれてしまってナゾなので、来年登った時に聞いてみます。

お手紙以外にも、限定の切手シートやレターセットを置いていたので、この場でお手紙したためて、そのままお出しすることもできます。

SNSでリアルタイムに情報をお届けするのが普通な昨今、直筆のお手紙でというのも、なんか特別感あって良いですよね。大事なあの人へのサプライズに、一通したためてみると感激されるかもしれませんよ。

関連リンク

郵便局公式サイトの情報です。より正確な情報が知りたい場合、こちらをご参照ください。

ギャラリー

別日の写真になりますが、山頂郵便局の場所です。
開設期間一ヶ月ちょっとと短いだけでなく、終了時刻も14時までと短いのでご注意ください。山小屋泊で早朝に登頂果たしているようなら全然余裕ですが、日帰り登山で立ち寄るとなると、わたしの場合は富士宮ルートじゃないと間に合わない感じでした。4回登頂10時間台の上田瑠偉プロ並みの登頂スピードなら、好きなルートで登って来てもらって全然OKです。むしろ日に4回登って、お手紙4回投函してってください。
この日の到着は13時を少し過ぎたくらいだったのですが、結構、利用者が並んでいました。お手紙出すのって年配の方ばかりと思ったのですが、若い方も並んでいて意外でした。ちょっと偏見ですかね。もーしわけありません。
折角なので、登頂証明書なるものを記念に購入してみました。A5版と小ぶりなのでザックに入れやすいのが助かります。その場で「富士山頂風景印」を押して渡してくれました。「お名前はご自身で」だそうです。しかし、なんで郵便局で証明書なんか発行してるんでしょうね。
証明書の入れ物に、クリアケースも付いてました。3種類あったようですが、今季の閉館間際だったからか1種類は売り切れてました。コンプ狙うならシーズン開幕速攻で訪れた方が良さそうです。来年はコンプ狙ってみようかな。

今回の山行上でのポイント

地図上の位置と標高

今回の山行で歩いた場所について、地図上の位置、標高です。

「Download file」のリンクからGPXデータとしてダウンロードできます。

ご自由にご活用ください。

合計距離: 10033 m
最高点の標高: 3720 m
最低点の標高: 2369 m
累積標高(上り): 1545 m
累積標高(下り): -1540 m
総所要時間: 06:06:06
Download file: climbing-record-20220820.gpx

歩いた軌跡

続いては、GPSデータを元にした軌跡です。

市販の地図

今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。

本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。

わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。

ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。

5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。

おすすめ展望ポイント

今回の山行ルート上の展望ポイントは、次の通りです。

展望の楽しめたポイント
  • 富士宮口九合目・萬年雪山荘
富士宮口九合目・萬年雪山荘

今回の山行ルート上での展望ポイントは「富士宮口九合目・萬年雪山荘」です。

この日は、雲海がほとんどで展望はあまりよくはなかったのですが、雲の合間から駿河湾や相模湾を見ることができました。

ここ九合目より上は雲の中に入ってしまい、全く展望がなくなってしまいましたので、最後に下界を確認できた場所として、今回はこの場を挙げさせてもらいました。

ギャラリー

今回のビュースポットは九合目「萬年雪山荘」のちょっと横です。この山小屋の名前、響きが良いですよね。個人的にかなりお気に入りなんです。泊まったことないけど。
山小屋前は混在していたので、少し登ったところから撮影してみました。
正面の雲海の先に伊豆半島がうっすら見えてます。その左には相模湾が見えてますね。
富士宮の街並みは雲の下でしたが、駿河湾の沿岸は確認できました。
南西方面はこんな感じです。陸地に沿って雲海ができてるのが面白いですね。

注意した方が良さそうな区間

今回の山行ルート上で、注意したほうがよさそうな区間は次の通りです。

注意した方が良さそうな区間
  • 八合目直下の急坂区間
八合目直下の急坂区間

今回の山行ルート上の注意した方が良い区間は「八合目直下の急坂区間」になります。

技術的に難しい場所では無いのですが、普段登山なんてやったことのない観光客には手間取る場所のようで、雨となったこの日も、かなり慎重に降っている海外の方がいらっしゃいました。

このため、人との間がかなり詰め詰めになっていて、一人がコケたら巻き込まれそうなちょっと危ないかなという状態になっていたので、今回注意区間として挙げさせてもらいました。

もし、同様の光景を目にするようなことがあったら、急かすように間を詰めたりせず、一歩引いた位置からの見守り隊になってあげてくださいね。

ギャラリー

八合目「池田館」の前が混雑しやすいので注意が必要です。
段差が大きい岩場が続くので、慣れてない人が通過する時に詰まってしまうようです。
見下ろした図です。見た感じはそんなに厳しい場所には見えないのですが、普段山歩きしたことない方には難所になるのでしょう。
この後、続々と登ってきた方が重なって渋滞になりつつありましたが、最後は事故も無く解消されてました。良かった。良かった。

今回の山行での服装

今回の山行では、次のような服装の組み合わせを持参していきました。

同じ時期に赴かれるときの参考にして見てください。

  • ベースレイヤー:半袖Tシャツ
  • ミドルレイヤー:薄手の長袖Tシャツ
  • アウター:ソフトシェル、レインウェア
  • ボトムス:薄手の長ズボン、厚手のソックス、スパッツ
  • その他:手ぬぐい、ネックゲーター、薄手の手袋

今回の山行は、始終雲の中で気温は上がらず、停滞していると肌寒い中のスタートとなりました。

歩き始めは半袖Tシャツでも、涼しくて気持ち良い程度でしたが、八合目を過ぎたあたりから冷たい強風が吹き始めたので、防風のためソフトシェルを羽織って進むこととなりました。

その後、雨が降り始めましたが、土砂降りというほどではなかったので、半袖Tシャツとソフトシェルという格好で下山まで活動していました。

しかし、帰りのバス停で1時間30分ほどバス待ちを強いられて、汗びえしたTシャツにより徐々に体温が奪われていく感覚があったので、保険のために長袖Tシャツを追加して凌ぐこととなりました。

すぐに乾いたTシャツに着替えてしまえば、震えることなくバス待ちできたかもしれません。

夏のうちはこんな緩い対応でもなんとかなりますが、秋口に入ったら「低体温症まっしぐら」にもなり兼ねませんので、しっかり着替えるようにしたいと思います。

街中は、未だに夏な雰囲気だったので、半袖Tシャツで支障無く過ごせました。

以下の記事にわたしが里山登山に使っているウェアの具体的な品名や組み合わせについてまとめていますので、詳細知りたいようでしたら合わせて読んでみてください。

あなたが、同じ時期の同じ界隈に赴くときの参考になれば幸いです。

山行の記録

ここからは、今回の山行について述べていきます。

アプローチ

今回の富士登山は、「富士宮口五合目停留所」からのアプローチです。

以前の記事にも述べていましたが「東京駅」からの乗り継ぎは次の流れです。

  • 「東京駅」からJR東海道線沼津行きに乗り込んで「三島駅」で下車
  • 「三島駅」から富士急バス富士宮口五合目行きに乗り換えて、終点「富士宮口五合目停留所」で下車

そして、三島駅構外のバス切符売り場で「富士登山・フリーきっぷ」を購入するのも変わりません。

「富士宮口五合目停留所」まで往復5,000円のところを、3,400円で往復できるようになると言うのに、購入を見送る選択肢は無いでしょう。

ただし、窓口が一つだけなので行列になりやすく、「三島駅」に到着したら速やかにこの場所に向かうようにしましょう。

チケットを購入できたら、おトイレを済ませて「2番のりば」に並びます。

おトイレは省いてもいいのかもしれませんが「富士宮口五合目」までの乗車時間は2時間前後になります。

途中、「遊園地ぐりんぱ」「水ヶ塚公園」どちらかでおトイレ休憩を取ってくれる時もあるのですが、そんな話も無いまま終点まで乗っていくパターンもあります。

長丁場で万が一があると人生最悪の日になってしまうかもしれません。

乗車前に、おトイレは済ませておくのが無難でしょう。

また、「水ヶ塚公園」にて検温と協力金の集金があります。

協力金については、任意のようですが出来る範囲で協力してあげるのが良いと思います。

「富士宮口五合目停留所」に到着したら仮設レストハウスの前で身支度を整えてスタートしましょう。

関連リンク

先ほど触れた「富士登山・フリーきっぷ」について、富士急バス公式サイトのお得きっぷのページを載せておきます。正しくはこちらをご覧ください。

安いだけでなく、別の登山口に降りてしまっても対応可能なので、色々と汎用性の高い切符になっています。

富士急バスさんはいつもいい仕事をしてくれますね。ありがたいことです。

ギャラリー

東京駅から東海道線沼津行き始発に乗って行きます。
三島駅では、改札への階段が東京寄りにあるので、ここで最後尾車両に乗っておくと後々捗ります。
三島駅に着いたら、階段を降りて南口改札へ
南口改札への階段を上がってすぐに構内のおトイレありますが、ここはスルーして、急ぎ切符売り場へ向かいます。
東京駅からだと、JR東日本とJR東海道と管轄会社を跨ぐので自動改札では出られません。有人改札に回って精算してください。
南口を出たところの地図です。中央下に南口があって、右に「バスの切符売り場」、正面に「バスのりば」、左に「公衆トイレ」と見事に散ってますね。切符購入→おトイレ→バスのりばという順に向かうと良いです。ちなみに、電車の中でおトイレ済ませておくと切符買ってすぐにバスのりばに進めるのでより効率が良いです。東海道車両は先頭車両、最後尾車両におトイレあることが多いので、最後尾車両に乗っておくとこういった面でも便利ですよ。
それでは、構外に出て右へ進みます。
真っ直ぐ突き当たりまで進むと
富士急バスの切符売り場です。窓口一つだけなので行列できやすいです。更に「河口湖行き高速バス」が出るタイミングに重なってしまうと長い行列になることもあります。できるだけ早くこの窓口に向かうようにしましょう。
窓口で「富士登山フリーチケット」下さいというと、直ぐに出してくれます。チケットを購入した後は、おトイレがまだなら駅を通過してその先へ。おトイレ済んでるなら、駅の前を右折して「2番のりば」にむかいます。
張り紙で隠されてしまってますが、2番のりば前です。河口湖行きの高速バスもこの2番のりばから出発します。並ぶ行列を間違えないようにご注意ください。
なお、富士山に向かうからといって特別なバスではありません。一般的な富士急バス色の路線バスなので間違えないように乗車してくださいね。
途中にある「遊園地ぐりんぱ」から富士山が見えました。頭の上に雲がありますね。富士山の傘雲は、山頂が強風だったり雨だったりの合図なんですけど、これはどうなんでしょう。傘って形じゃないので迷います。
「水ヶ塚公園」で検温を受けて、協力金を支払います。ちなみに「水ヶ塚公園」で遊んでいる分には検温いらないみたいです。この辺りの線引き難しいですよね。
検温済みのバンド。今までのは色々印刷されていたのですが、今回のは無印でした。アレかな、想定より多く登山客が来ちゃって印刷が間に合わなかったのかな。なお、このバンドは一度手に装着するとハサミで切らないと外せません。緩めに着けるか、鞄につけるのをおすすめします。わたしの場合は、手首をスルッと通るぐらいゆるくして腕時計で落ちないように支えて付けてます。そうすると、下山後すぐに外せて便利なんですよね。
「富士宮五合目停留所」に到着です。やっぱり2時間は長いですね。おケツ注意です。
バスを降りたら遠回りして
仮設レストハウス正面へ。ここで身支度しましょう。
おトイレは簡易的なのが10台あります。いっぱいあるように見えるんですけど、男女兼用なので結構混み合います。
こっちが売店です。いつも素通りなので品揃えはわかんないです。今度入ってみようかな。
こちらが休憩所です。この中で身支度してる人も多いです。蜜蜜がイヤなので、わたしは遠慮してますけど。
登山口への階段です。諸々準備したら、ここから1段上の登山口へ向かいます。

富士急バス「富士宮口五合目停留所」〜富士宮口八合目

「富士宮口五合目停留所」からは、階段で一段上にある登山道の入り口に向かうことになります。

焼け落ちたレストハウスの前を通過して、警察の出張所が見えてきたら、そこが入り口になります。

階段を登ると「富士山表口五合目」という大きな看板が見えてきますので記念撮影をしてから、まずは体を慣らすため、ゆっくりとした歩調で登っていってください。

最初の山小屋となる六合目「雲海荘」と「宝永山荘」までは、五合目滞在の観光者がお散歩で登っていることもあるので、案外賑やかです。

普段から山登りしていない方々が混じっている時があるので、無理な追い越しとかでびっくりさせないようにご注意ください。

六合目を過ぎると、ここからは登頂目的の登山客がメインになっていきます。

山道も溶岩石の敷き詰められた岩場の区間や、スコリアと呼ばれる軽石状の火山石が降り積もった滑りやすい区間を交互に登っていくことになります。

その場のコンディションに合わせて、焦らずペースを守って登って行ってください。

新七合目「御来光山荘」、元祖七合目「山口山荘」と歩みを進めるにつれて、勾配も急になっていきます。

場所によっては、ガイドロープを掴んだり、岩を掴んだりした方が登りやすい箇所も出てきます。

いざという時に備えて、両手は出来るだけフリーにしておくと良いでしょう。

八合目「池田館」直下は、狭い岩場の急登になります。

無理に進むと接触事故を起こしかねない場所なので、譲り合って気持ちよく通過してくださいね。

ギャラリー

バス停から一段上へ登ります。
旧レストハウス跡地を突っ切ります。大きいエリアは車上、右横の狭いのが歩道なので、歩道を歩くようにしてください。
ここからも、なかなかの眺めが楽しめます。
駿河湾が一望できたりします。しかし、焼失したレストハウス跡地が痛々しいですね。放火という噂も聞きますが、ひどいことをするものですね。
富士山山頂方面も見えました。この時間帯なら山頂もお天気良かったんだろうなあ。
手前の富士登山インフォメーションののぼりがあるところが警察の出張所です。何かあったらこちらへご連絡を。
入り口へ向かう階段を登ると
富士山表口五合目の看板。有名な撮影スポットになっています。邪魔しないようにコソコソ通過しましょう。
ここから本当の登山開始です。
おトイレを過ぎて
まずは六合目へ向かいます。この辺りだと、まだスニーカーにデニムな方もいらっしゃいますね。
滑りやすい砂地の坂道を登ると
山小屋が見えてきて
六合目に到着です。
六合目からはこんな眺めです。真ん中の雲から出てる黒い塊が、愛鷹山塊です。
そして駿河湾沿岸。こちらは雲の下に入ってしまいました。
南西方面です。御前先岬はちょっと確認できませんね。ポコポコと浮かんでいる積雲がかわいい感じでした。
ざっと眺めたら山頂への道に入っていきます。
ここからは道幅が広いので、すれ違いも楽ちんです。
1時間ほど進むと次の山小屋が見えてきました。
新七合目「御来光山荘」に到着です。
山小屋前からの眺めです。宝永山が目線より下に来るようになりました。
正面の眺めです。西伊豆の海岸線が見えるようになりましたね。
駿河湾沿岸です。相変わらず雲が掛かってます。
更に西方面。こちらも相変わらずの雲でした。
続いて元祖七合目に向かいます。
ここからは赤茶けた石が目立ち始めます。
加えて、大きな火山岩がゴロゴロしてきました。
標高3,000mの案内を通過すると
元祖七合目「山口山荘」に到着です。
山小屋の前が狭かったので、少し進んだところで改めて撮影です。目に見えて目線が上がってきました。
伊豆半島全域が見えてきましたね。
駿河湾から先の太平洋が見えてきました。
南西側は雲でよくわからない状況が続いてます。
次の山小屋、八合目「池田館」に進みます。五合目から見えていた白い建物はこの子だったみたい。
ここからは、岩場に入ります。段差に惑わされて大股に登ってしまうと疲れます。よく見ると、足をそれほど上げなくても登れるルートが浮かび上がってくるので、頑張って見つけてみてくださいね。
えぐれた岩場の間を登っていくと
八合目「池田館」に到着です。この山小屋の前はいつも人だかりができます。この日も一杯でした。
懲りずにここでも下界を眺めます。宝永山がかなり小さくなってますね。
伊豆半島も段々と厚みを帯びてきました。
南西方面、雲の隙間から街並みが見えてきました。富士宮市街地でしょうか。これは徐々に展望が良くなるかもね。そんな風に思っていたのは、今では良い思い出です。

富士宮口八合目〜浅間大社奥宮〜山頂郵便局

八合目「池田館」から上方は、「浅間大社奥宮」の敷地内ということで、鳥居やお地蔵様などを見かけるようになります。

しかし、勾配が急になって渋滞が増えていくタイミングなので、そちらに意識が向いてしまい気がつくこと少ないかもしれません。

九合目「萬年雪山荘」、九合五勺「胸突山荘」と登っていくと、山頂直下の岩場に入ります。

富士宮ルートでは、ここが一番渋滞しやすい場所になるので、急かさず、焦らずの気持ちで通過してください。

鳥居が見えてきたら十合目はすぐそこです。

鳥居の前で一礼忘れずに、これも忘れずに端っこから通過すると「浅間大社奥宮」前に到着です。

この場所は、富士山山頂の中でもとても混雑しやすい場所になります。

この日も、雨風強まる悪天候の中でしたが、団体客が多数滞在していました。

良く記念撮影をしているので、邪魔にならないように対処してあげてくださいね。

「浅間大社奥宮」でご挨拶した後は、閉館間際の「山頂郵便局」に寄り道して「剣ヶ峰」に向かうつもりでで、稜線に出てみたところ、エラく寒い強風が吹いていたので、今回はこのまま下山することとしました。

ギャラリー

九合目に向かおうとしたところで、若者トレラン軍団が光の速さで駆け上がっていきました。
若くないわたしは、ゆっくりのんびり進みます。
高台に立つ鳥居の足元を通過すると
溶岩流の目立つ岩場の急坂を登るようになります。
小銭突き刺さっている柱を通過して
階段上の道を進むと
九合目「萬年雪山荘」まで登ってきました。
九合目からの眺めも見ておきます。宝永山の先に相模湾の沿岸が見えてきました。
伊豆半島もその奥の太平洋が見てきましたね。
南西方面はガスが吹き付けてきました。ちょっと荒れそうな予感がヒシヒシとしてきました。
たなびく旗が強風であること物語っています。
山小屋を過ぎると、段々と勾配が急になってきました。
登っている人々も息も絶え絶えな感じです。わたしもその一人なんですけどね。
そして九合五勺「胸突山荘」に到着です。あと30分といったところでしょうか。
そして、この辺りから雲の中に突入です。下界は何も見えなくなってしまいました。
この先に駿河湾がいるはずなのですが全然見えませんね。残念です。
近場の視界も白みを帯び始めました。
それでも山頂はもうすぐなので、休まずに進みます。
最後の急坂を登り切ると
鳥居が見えてきました。
ここまでこれば、もう山頂に着いたも同然です。一礼して、端っこを通過します。鳥居の真ん中は神様の通り道なので通らないようにしてくださいね。
十合目の山小屋「頂上富士館」の前にて、団体さんが記念撮影していました。ジャンプした瞬間を写真に残したいようで、タイミングを合わせようと2度、3度とジャンプしていました。薄い空気の中、お疲れ様です。
そして富士宮口十合目「浅間大社奥宮」に到着です。
まずは、ご挨拶しておきます。ヒメさま今週も来ましたよー。
終了時間前に間に合ったので、神社横にある山頂郵便局を覗いていきます。局員3名ほどで回している小さな郵便局でした。お手紙をしたためるのに使えるカウンターみたいなのもあって、町の郵便局そのものでした。まあ、郵便局なので当たり前といえば当たり前ですね。
時間的にも体力的にも余裕あったので、「剣ヶ峰」へ向かおうと思ったのですが、石垣の外に出たらかなりの突風が吹いてます。
雨も強まってきたみたいだったので、断腸の思いで下山することにしました。面倒臭いとか思ってません。思ってません。

山頂郵便局〜富士宮八合目

ここ最近、御殿場ルートから降ってばかりだったので、この日は、来た道を戻るルートとしました。

山頂直下の渋滞区間で、何組かの団体の通過を待って、人が疎になったところで降っていきます。

このルートは、トレラン勢が降ることが少ないのか、駆け降りてくる登山客はほとんどいません。

このため、登ってくる人に意識を集中して降る形となりました。

改めて登ってくる方を観察していると、ほとんどの方が足元に意識を集中して歩いています。

特に、富士山は普段山登りなんてしてない層も多く登ってくる山なので、周囲に意識を向ける余裕なく、足元凝視して無心に登ってくる方が一定数いらっしゃいました。

登山には、登り優先という暗黙のマナーがあります。

自分は登っている方だから頑なに譲らないというのも考えものですが、登りに比べると降りの方が、視界も広く取れるだけでなく、後は下山するだけと心にも余裕が出来やすいはずです。

自身が降りる時には、なるべく登ってくる人に道を譲ってあげてくださいね。

ギャラリー

まだまだ賑わい収まらない奥宮前を後に下山していきます。
鳥居をくぐって降りようとすると
団体さんが登ってきていました。20〜30名はすれ違いましたが、今晩は山小屋泊まりなのでしょうね。夜荒れそうなので、無事に帰られることを願いつつ、己はさっさと降ってしまいます。
長い行列を見送った後はスムーズに九合五勺まで降りてきました。
九合目もすぐ下に見えたので、ノンストップにささっと降っていきます。
九合目「萬年雪山荘」に到着です。いや、いい名前だ。
今度は、下山方面に進む団体さんと遭遇です。登ってくる人が居ないうちに、横を通過させてもらいます。
八合目の鳥居が見えてきました。
登るときに見落としましたが、鳥居の足元近くにお地蔵さんが佇んでました。一礼して進みます。
八合目「池田館」に到着です。
下界を眺めると、燃え立つような雲が見えますね。乱層雲ってやつでしょうか。
雨で視界がぼんやりですが、駿河湾がうっすらと見えてきました。
南西方面はちょっと遠くてわかんないですね。

富士宮八合目〜富士急バス「御殿場口新五合目停留所」

八合目「池田館」まで到着したら、勝手にこのルートの核心部と思っている急坂区間を通過することになります。

単に降るだけなら大した場所では無いのですが、登り降りで人が入り混じりやすく、たまに混沌とします。

進退に迷ってしまったら、できるだけ相手に譲って、場が落ち着いてから通過してくださいね。

結果的にその方が早く通過できるでしょう。

八合目直下をクリアしたら、徐々に道幅も広くなるので、すれ違いのタイミングが減って、降るペースが上がってくるはずです。

しかし、砂利で足を取られやすくもなるので、ペースを上げすぎて転ばないように降っていってください。

元祖七合目「山口山荘」、新七合目「御来光山荘」と通過して六合目まで降れば、残りは30分ほどです。

一旦、バスの発着時間を確認してから、急いで降るか、ゆっくり降るか判断すると良いかもしれません。

この日、わたしも、このタイミングで急いでいたら15時台のバスに間に合っていたはずで、残念なことをしました。

そして、引き続き滑りやすい坂道を降ってレストハウス前の舗道を降れば、バス停に到着です。

「富士宮口五合目停留所」からは、主に次の三路線のバスが出ています。

  • 富士宮駅行き
  • 三島駅行き
  • 水ヶ塚公園行き

間違えると、結構面倒なので、係の方に確認しつつ、適切なバスに乗り込んでくださいね。

特に「水ヶ塚公園行き」のシャトルバスには注意です。

「三島駅」「富士宮駅」に向かうなら、このシャトルバスはスルーして、それぞれの路線バスが到着するのを待って乗り込む方ようにしてください。

理由としては、「水ヶ塚公園」始発の「三島駅」や「富士宮駅」行きのバスが無いという点です。

このため、「水ヶ塚公園」に到着しても、「富士宮五合目」から出発する後続のバスに乗り直さなければ行けなくなるので、全くの無駄になります。

早く帰りたい気持ちあるとは思いますが、焦らずに正しい対応してくださいね。

ギャラリー

八合目直下の混雑地帯を抜けた後も、岩場が続きます。雨が降っていると尚更滑るので注意して降ります。
渋滞に次ぐ、渋滞で、軽快には降れなくなってきました。
気長に、ゆっくり降りていきます。
元祖七合目「山口山荘」まで降りてきました。
雨は降り続けているので、相変わらず視界はぼんやりです。
でも、下界にはそんなに雲が多い印象が無いので、山を降りてしまえば、案外カラッとしているのかもしれません。
南西側は雨降ってそうな感じですね。
九十九坂を降りていくと
新七合目「御来光山荘」の屋根が見えてきました。
新七合目までくると、宝永山が大分視線の位置に近くなってきました。
愛鷹山塊も形が確認できるようになってきました。
南西方面は相変わらずうっすらぼんやりです。
ここまで降りてくると、二車線レベルに道幅が広くなるので、すれ違いの時も安心です。
たったか降りていくと、ようやく六合目二つの山小屋の茶色い屋根が見えてきました。
そして宝永山への分岐地点に到着です。ここまでこれば、後は遊歩道を降りるようなものです。
宝永山荘前を通過して
雲海荘前も通過します。
通過直後の下界の様子です。うっすらですが箱根の山々も見えてきました。
愛鷹山塊は、この高さまでくるとくっきりですね。
駿河湾も海岸線がわかるようになってきました。
西の方に広がる山々はどんな山なんでしょうね。未踏なので興味が出てきました。
ブルドーザー道との交差をパスして
砂地の降り坂を降ります。
トイレ前を通過して、しばらく降ると
登山口まで戻ってこれました。
歩道を進んで、バス停まで向かいます。
大型バスが入ってくるところだったので、急ぎバス停に向かってみます。
係の人に聞いてみたら、2台と「水ヶ塚公園」行きのシャトルバスとのことでした。三島駅行きは10分前に出発したとのこと、のんびり下界の写真を撮ってたのが仇になったみたいです。
次の三島駅行きは1時間30分先とのこと、停滞により冷え冷えになったTシャツが体温奪い続けているので、長袖Tシャツを追加して暖をとります。
それでも底冷えがするので、食べ損なっていたおにぎりを食べて体を温めるためのエネルギーを補給します。徐々に体の震えが収まってきた頃に、三島駅行きの特快バスが到着したので、急ぎ乗り込んで帰宅の途に着くことができました。お疲れ様でした。

まとめ

富士山富士宮ルートをピストンして「山頂郵便局」を覗いてきた時の様子でした。

普段、日帰り登山ばかりなので、郵便局が開いている時間に訪れることが少なく、様子を知ることがなかったのですが、今回、意外と人気ある場所ということがわかりすっきりしました。

わたしの場合は、お手紙を出すような家族や友人が居ないので使う機会はほぼ無いんですが、そういうお相手がいるようでしたら、サプライズに「富士山頂風景印」の捺印されたお手紙を出してみてくださいね。

きっと、きっと、喜んでもらえると思いますよ。

それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました。

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