生成AIにそのまま地図を渡すと、余計な装飾が入ることがあります。
今回は生成AIに渡すための「白地図の下絵」を作成します。情報を削ぎ落とし必要なものだけを残す、その準備を整えます。
このシリーズについて
初めにこの記事の位置付けについて説明しておきます。
この記事は「40代から始める登山ログのAIイラスト地図化手順」全8回シリーズの一部です。
全体の流れ
- 導入:なぜ登山ログを地図にするのか
- ヤマレコでログを保存する
- Googleマイマップでルートを表示する
- Google Earthで白地図の下絵を作る
- 生成AIで水彩イラスト化する
- 写真をイラスト化する
- Canvaで地図として整える
- まとめと応用
今回の工程
工程:Google Earthで白地図を作る方法
所要時間目安:11分
難易度:★★☆(中級者向け)
今回はこの工程を、順番に解説します。
なぜ「白地図の下絵」が必要なのか
生成AIは入力された画像をもとに解釈します。背景に文字やアイコン、道路表示などが多く含まれていると、それらまで描き直してしまいます。意図したイラストに近づけるためには、情報を削り落としたシンプルな素材「下絵」にすることが重要になります。
情報が多いほど、生成AIは迷う
通常の地図には、
- 地名
- 道路表示
- ランドマークアイコン
- 観光情報
など、さまざまな要素が含まれています。
そのまま生成AIに渡すと、不要な情報まで再現しようとします。その結果、現実とかけ離れた地図上を歩いているイラストが出来上がってしまいます。
必要なのは「地形」と「ルート」
必要なのは、
- 地形の起伏
- 尾根や谷の流れ
- 自分が歩いたルート
これだけです。それ以外は、できるだけ削ります。
そうすることで、生成AIの迷いを消してあげます。
Google Earthで表示を整理する
Google Earthは現実の地形を表現するのに適しています。ただし初期状態では情報が多いため、不要な表示をオフにしていきます。色味が多くなる3D表示もオフです。ここでは“削る作業”が中心です。
Google Earthを開いてKMZファイルをインポートする
「ブラウザ版Google Earth」を開き、自分のGoogleアカウントでログインします。
右上の「+新規」ボタンをクリック、「地図プロジェクトにファイルをインポート」→「デバイスからアップロード」と選択します。
ファイルダイアログが開くので、前工程でエクスポートしたKMZ形式ファイルを選択して「開く」ボタンをクリックします。
「このデータの追加方法」を聞いてくるので「地図上の対象物」を選択して「完了」をクリックします。
正しくインポートが完了すると、
- trackの出発地
- trackの目的地
- track
というレイヤーが追加されて、地図上に移動ルートが表示されます。
不要な表示項目をオフにする
左側にある次のレイヤーを非表示にします。
- trackの出発地
- trackの目的地
続いて、地図上の左下にある「基本地図を変更します」アイコンをクリック、「基本地図の設定」を次の設定に変更します。
- タイプ:地図
- 詳細:情報表示なし
- その他のビジュアル要素:全てオフ
最後に、地図上の右下にある「方位磁針」アイコンをクリック、「真北にリセット」を選択します。
これで、可能な限り無駄を削り落としたシンプルな地図が出来上がります。
スクリーンショットと保存形式
表示を整理したら、スクリーンショットを取得します。この画像が生成AIに渡す「下絵」になります。解像度と保存形式を整えておくことで、後工程が安定します。
移動ルートが収まる表示範囲に調整する
移動ルートが収まる大きさになるよう地図の表示範囲を整えます。
まずは、ブラウザ自体を最大表示して表示範囲を広げます。
その後、マウスのホイールを使うか、地図上の右下にある「+ー」アイコンを使い移動ルートの全体が表示されるよう拡大・縮小して調整します。
これは私の経験上の話ですが、移動ルートギリギリの大きさよりも適度に余白を入れたほうが、より正確なイラスト地図に生成AIが仕上げてくれるように感じます。参考にしてみてください。
スクリーンショットを撮る
表示範囲を調整し、
- ルート全体が収まる
- 余白が適度にある
状態でスクリーンショットを取得します。パソコンでの操作は、次を参考にしてください。
- Mac:「Command + Shift + 4」
- Windows:Windowsキー + Shift + S
保存形式はPNG推奨
保存形式はPNGを推奨します。JPEGでも問題ありませんが、PNGの方が劣化が少なく安定します。
ファイル名に「_base」を付けておくと管理しやすくなります。
例:2026-02-塔ノ岳_base.png
ここまでに出来たこと、次回予告
これで、
- 地形の陰影
- 登山ルート
だけを残した「生成AI用下絵」が完成しました。
まだイラストではありませんが、ここが最も重要な土台の部分となります。納得が行くまで調整してみてください。
次回は、「生成AIで水彩画風に変換する方法」を解説します。
ここから、ようやく「イラスト化」に入りますが、下絵が整っていればそこまで操作は難しく無いです。
一つずつ進めていきます。

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