あなたも、登山始めたばかりの頃は、
「雪山なんて寒いし、危ないし、そこまでは登らないよ」
なんてタカを括っていたかもしれません。
しかし、1座、2座と回数を重ねる毎に雪山にも興味が出てきたとしたら、あなたも立派な「山屋」になれる素質十分です。
そんな、将来有望なルーキーでも、いきなり厳冬期に岐阜や富山、長野の高山を攻めるのはちょっと気が早いかもしれません。
1月~2月の時期なら、関東の2,000m級の山々でも普通に雪が積もりますので、まずはそのあたりから慣れていくというのはいかがでしょうか。
そのようなわけで、ここでは雪が積もった関東低山で活動するときの服装の基本についてお伝えしていくことにします。
雪山でのレイヤリング
まずは、雪山での上半身のレイアリングパターンです。
雪が降る時期はやはり外気は冷たく、活動中でも他の時期より寒さを感じ安いのでインナー、ミドル、アウターの各レイヤー暖かめの服装で揃えておくのが良いと考えます。
それでは、具体的に1層ずつみていきましょう。
雪が積もった低山でのインナーウェアの基本は中厚手の長袖Tシャツ
まずは、インナーウェアの層となりますが、この層は中厚手の長袖Tシャツが良いでしょう。
この時期になると薄手のT長袖Tシャツでは肌寒く、活動中でも腕部が冷えてしまいます。
そして、長期間冷やし続けると腕の上げ下げが緩慢になってしまい、いざというとき素早く動かすことができなくなって危険です。
そうかといって、厚すぎる服装では汗をかく機会が増えてしまい、これもよろしくありません。
中厚手程度の服装に抑えて、厚すぎず寒すぎずな状況づくりを心がけるとよいでしょう。
また、このときに胸元がファスナーで開閉できるタイプのウェアを選ぶとこまめに温度調節ができるよになるので、活動中でも快適に過ごすことができるようになります。
500円~1,000円程度価格が高くなりますが、お財布の中身が許せばこのタイプのものにするとよいでしょう。
雪が積もった低山でのミドルウェアの基本は薄手のフリース
続いてはミドウェアの層です。この層でのおすすめは薄手のフリースです。
フリースなら通気性が良いので、移動中に羽織っていてもむし暑さを感じることが少なく丁度良い暖かさを提供してくれます。
逆に停滞中は、その通気性の良さが仇となり保温性皆無となるので、次に説明するアウターウェアとの組み合わせで利用することになるでしょう。
また、フード付きのフリースもありますが薄手のものだと保温性は低くて、保温機能は期待薄です。
フードがネックゲイターの代わりになるという意見もありますが、個人的には中途半端過ぎてとても代わりにはならないという印象です。
フードは飾りと割り切って、純粋に自分の好みによって有り無し選ぶのが良いでしょう。
雪が積もった低山でのアウターウェアの基本はダウンジャケット
上半身部分の最後はアウターウェアの層です。
ここはレインウェアとしても十分機能はするのですが、敢えてダウンジャケットを推すことにします。
理由は、この層をダウンジャケットにすることで、登山口までの移動時の寒さにも対応できるようになるからです。
関東圏の低山に赴くときに一番寒さを感じるシーンは、実は登山口までの移動中なのです。
特に電車やバスを乗り継いで赴く場合、暖房の効いた温かい車内と寒い外界を頻繁に行き来することになり、その激しい寒暖の差から余計に外界の寒さを感じるようになります。
そして、この冷え切った状態のまま、山に登りはじめてしまうことで怪我のリスクを高める結果に繋がります。このような無駄なリスクを生じさせないためにフリース+ダウンジャケットという保温性抜群の着合わせで移動できるようにしておくことをおすすめします。
雪山でのズボンやソックス
ここからは雪が積もった低山での下半身の服装パターンについて、ズボン、ソックス、アンダーウェアの順にみていきます。
雪が積もった低山でのズボンの基本は中厚手の長ズボン
まずはズボンですが、これは中厚手の長ズボンをおすすめします。
やはりこの時期は、中厚手ぐらいの保温性を持っていないと活動中でも寒さを感じることになります。
薄手の長ズボンにインナータイツを合わせても良いかと思います。
ただし、ここで安いからといって、ユニクロのヒートテックなどを合わせることは辞めておいたほうが得策です。
ヒートテックは水蒸気を当てることで熱を発するという特徴があります。このため、汗をかかないと暖かくなりません。そして汗をかいた後の乾きは遅いため、むしろ身体を冷やしてしまう結果になりかねません。
雪山での経験が浅いときほどしっかりとしたアウトドアメーカーのものを使うようにしたほうが、事故を起こすことは少ないでしょう。
雪が積もった低山でのソックスの基本は厚手のソックス
続いてはソックスとなります。これは厚手のソックスをおすすめします。
他の記事でも解説していますが、わたしのおすすめする服装でソックスの部分は厚手のソックス一択です。
これは、クッション性を高くすることでマメや靴ズレを防止するのが一番の理由になります。
関東低山であっても雪の積もった山では、チェーンアイゼンや軽アイゼンを履いての活動となります。
そうなると、通常の歩行よりも足元が不安定となり足裏を怪我するリスクが増します。
このため、ソックスは余計に厚手のものを使うようにしたほうが良いでしょう。
雪が積もった低山でのアンダーウェアの基本は化繊のアンダーウェア
下半身の服装パターンの最後はアンダーウェアとなります。そして、この部分はどの季節でも化繊のアンダーウェアで十分と考えます。
下半身への寒さ対策は、主に太ももに対して行うことになります。
理由は、下半身で一番大きな部位で血液の通る量も多いからです。
ここを温めて、末端まで温かい血液を巡らせることで体温を底上げできるという理屈になります。
したがって、アンダーウェアで気を使うのは乾きやすい化繊ものを使うという点だけで問題無いでしょう。
まとめ
今回は雪の積もった低山での服装の基本パターンについて説明してきましたが、無積雪の山の服装の多くが流用可能だということに気がついてもらえたでしょうか。
山での服装の基本はレイヤリングです。基本の服装を揃えて、そこからシーンに合わせて必要になったら追加していくスタンスが大事です。
こうすることで、無駄な出費も抑えられますし、自分なりのレイアリングを考える楽しみも生じます。
是非、今回の記事をベースに自分にあった雪山でのレイヤリングを考えてみるのはいかがでしょうか。
ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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