パタゴニアで出しているアウトドア・スポーツ向けのテクニカルTシャツ「キャプリーン・クールシリーズ」。
素材や性能、利用シーン別に「 キャプリーン・クール・ デイリー」「キャプリーン・クール・ライトウェイト」「 キャプリーン・クール・トレイル」3タイプに分かれていましたが、2021年春に天然の素材メリノウールをメイン素材とした「キャプリーン・クール・メリノ」が新しく加わって、総勢4タイプに増えました。
そもそも3タイプの違いも把握できていないのに、更に1タイプ増えてしまったら、なにが何だかわからない状態になってしまいますよね。
そこで、登山歴15年、キャプリーン使用歴10年のわたしが、すべてのタイプを実際に山で使って違いを検証。イチオシの1着を選んでみました。
そして、折角選んだ1着をできるだけ長持ちさせるために気をつける点についてもまとめています。
本記事が、あなたに最適なタイプのキャプリーンを見つける手助けになれば幸いです。
パタゴニアのキャプリーン・クールTシャツ4種からイチオシの1着を紹介
早速ですが、結論から述べさせてもらいます。
パタゴニアのキャプリーンクールTシャツ中イチオシの1着は「キャプリーン・クール・デイリー」です。
理由は次の3つです。
- キャプリーン・クールTシャツの中では1番丈夫
- キャプリーン・クールTシャツの中では汗染みが目立たない部類
- キャプリーン・クールTシャツの中では着心地が良い部類
それでは、一つずつ解説していきます。
キャプリーン・クールTシャツの中では1番丈夫
キャプリーン・クール・デイリーがイチオシな理由の1つ目は「キャプリーン・クールTシャツの中では1番丈夫」だからです。
元々、キャプリーンシリーズはアウトドアスポーツというタフな環境で使うために開発されたウェアです。このため、4タイプすべてで相応の丈夫さを備えていますが、なかでもキャプリーン・クール・デイリーの丈夫さが特に目立ちます。
なぜそのように判断したかというと、10時間ほどの日帰り里山登山に4タイプそれぞれのTシャツを着用していったところ、キャプリーン・クール・デイリー以外のTシャツは山行終了後に背中の肩甲骨あたりの表面が摩耗して細かい毛玉ができてしまっていたことによります。しかも1回目から毛玉になってしまっている、かなり悲しい結果でした。
それですぐに布が薄くなったというわけでは無いので、すべてのTシャツ、2回目、3回目の山行も支障無く使えていますが、キャプリーン・クール・デイリーだけが未だに毛玉もできずに利用できているので、それだけ丈夫なつくりになっているんだろうという印象が残りました。
ちなみに、1番毛玉が出来たのはどれかというと、キャプリーン・クール・トレイルでした。見た目にも表面が起毛しているキャプリーン・クール・メリノのほうが毛玉ができやすい印象があったので、これは以外な結果でした。
キャプリーン・クールTシャツの中では1番汗染みが目立たない
キャプリーン・クール・デイリーがイチオシな理由の2つ目は「キャプリーン・クールTシャツの中では 1番汗染みが目立たない」からです。
この点は、化繊100%の強みでしょうか。汗の掻きやすい胸元や腋、腹部といった局部だけが濡れてしまうといったかっこ悪い状況にはならず、全体に濡れが広がって蒸発しやすくしているようでした。
この揮発性能は、旧作よりも格段に向上していて、この点だけ見ても早く新調しておけばよかったと後悔しています。
そして、キャプリーン・クールTシャツ4タイプの中で、1番汗染みが目立っていたのはキャプリーン・クール・メリノでした。これは汗染みが目立つカラーだったことも影響しているかもしれませんが、胸元から腹部にかけて飲み物をこぼしたかのような染みが広がってしまい、ちょっとかっこ悪い印象になってしまいました。ただ、揮発性が高いので30分もすれば元の乾いた表面に戻ってくれるので山行中であれば、ほとんど気にならないだろうとは思います。
ただ、性能だけでなくかっこよさも含めてパタゴニアのウェアを選んでいる身としては、これはちょっといただけない印象でした。
キャプリーン・クールTシャツの中では1番着心地が良い
キャプリーン・クール・デイリーがイチオシな理由の3つ目は「キャプリーン・クールTシャツの中では1番着心地が良い」からです。
前身であるキャプリーン1がシルクウェイトと呼ばれていたように、その直系の後継品であるキャプリーン・クール・デイリーも、表面、内側ともにサラッとしていて着心地がすこぶるよいです。
他の3タイプも不快に感じるようなことは無いのですが、一度、キャプリーン・クール・デイリーに袖を通してしまうと、違いは歴然、キャプリーン・クール・デイリーの肌触りの良さを引き立たせる結果となってしまいました。
なお、着心地の面で1番劣っていたのは、キャプリーン・クール・メリノでした。
保温性を上げるため敢えてそうしているのかもしれませんが、表面だけでなく内側も起毛していて、それがチクチクと肌にあたって、若干ではありますが不快感があります。
山行では汗で濡れて起毛していた毛も寝てしまうので気にならなくなりますが、個人的にはあまり好きな感触ではないですね。
パタゴニアのキャプリーン・クールTシャツを長く使うため気をつけること3点
ここまで、キャプリーン・クール・デイリーがイチオシだという理由を上げてきましたが、参考になったでしょうか。
続いては、キャプリーン・クールTシャツを長く使うために気をつけること3つを述べていきます。
パタゴニアのウェアは、安くは無い値段がするので、本章を参考にできるだけ長持ちさせてもらえたらと思います。
- 山行から帰ったらちゃんと洗濯する
- 保管場所は、直射日光が当たらなくて、湿気の少ない場所にする
- 面倒でもハンガーにかけずに、畳んで保管する
山行から帰ったらちゃんと洗濯する
パタゴニアのキャプリーン・クールTシャツを長く使うため気をつけること1つ目は「山行から帰ったらちゃんと洗濯する」です。
山行では大量に発汗するので、着用したTシャツもその分の汗を吸っています。
また、繊維が激しく肌と擦れ合うので皮脂も着きやすく、これら汗や皮脂が要因で繊維の酸化が進みやすくなってしまいます。
この状態で長期間放置しておくと、黄ばみや劣化が起きウェアの寿命を短くしてしまいます。
マメに洗濯するほうが繊維が痛むという意見もありますが、汗を吸ったまま放置すると嫌な匂いがこびりつきやすくなりますし、山行に行くたびに周囲から「あの人なんか臭い」と思われるのは嫌ですよね。
そういった面からも、山行に着ていったTシャツは帰宅後すぐに洗濯するようにすると良いでしょう。
保管場所は、直射日光が当たらなくて、湿気の少ない場所にする
パタゴニアのキャプリーン・クールTシャツを長く使うため気をつけること2つ目は「 保管場所は、直射日光が当たらなくて、湿気の少ない場所にする 」です。
直射日光の当たる場所は、急激な温度変化が起こりやすく繊維を痛める原因になります。そして、湿気のたかい場所はカビの発生を促し、このことも繊維を痛めることに繋がります。
日陰でかつ風通しの良い乾燥した場所を選んで保管するようにするとTシャツも長持ちしやすいです。
これは、Tシャツだけでなく、ギアや他のウェアにも当てはまりますので、何かと気にかけておくとよいです。
面倒でもハンガーにかけずに、畳んで保管する
パタゴニアのキャプリーン・クールTシャツを長く使うため気をつけること1つ目は「 面倒でもハンガーにかけずに、畳んで保管する 」 です。
どうせ直ぐに着用するから、毎回たたむのは手間がかかりすぎると思われるかもしれませんが、やはりここは面倒でも一回ごとに畳んで収納することをおすすめします。
ハンガーにかけて保管すると、Tシャツの自重で首元や肩が伸びてしまいがちです。これは型崩れやダブツキの原因になり、このこともTシャツの寿命を縮めてしまう原因となります。
是非、愛情をもって畳んでしまうよう習慣づけることをおすすめします。
まとめ
- キャプリーン・クール・デイリー
- キャプリーン・クールTシャツの中では1番丈夫
- キャプリーン・クールTシャツの中では汗染みが目立たない部類
- キャプリーン・クールTシャツの中では着心地が良い部類
- 山行から帰ったらちゃんと洗濯する
- 保管場所は、直射日光が当たらなくて、湿気の少ない場所にする
- 面倒でもハンガーにかけずに、畳んで保管する
パタゴニアのキャプリーン・クールシリーズのTシャツからイチオシの1品を紹介しました。
今回は、特に主観による意見が濃い内容となっていますが、それぞれ4タイプすべてで3回は山行に着用していった結果ですので、それほど大きく間違っては居ないはずです。
最近のパタゴニアは、某Apple社のように似たような製品を大量に発表していて、不満が無くはありませんが、一定水準はキープしていますのでその中で更に良い製品を探して長く使えたら良いですね。
今回の記事を参考に、長年信頼のおける相棒となってくれるTシャツをゲットできるよう祈っています。
それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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