毎年3月下旬から4月の上旬は河口湖周辺も桜が見頃な時期です。
天気がよければ、湖畔に映る富士山と桜の素敵なコラボを楽しむことができて、海外の方からも人気の観光スポットとなっています。
今回は、天候に恵まれず素敵なコラボはお預けになってしまいましたが、きれいな桜はたくさん見れましたので、お花見参考としての三つ峠が紹介できれば幸いです。
基本情報
まずは、今回の山行についての基本情報です。
概要
三つ峠
三つ峠は、山梨県の河口湖近くにある標高1,785mの山です。
名称は峠となっていますが、開運山、御巣鷹山、木無山の3つの山を合わせた山の総称です。
最高峰は開運山で、天候に恵まれれば末広がりの富士山を始め、南アルプスや秩父の山々を一望できる展望に恵まれた山頂となっています。
他方、御巣鷹山の山頂はというとテレビ施設が林立しており一般登山客が三角点を拝むことはできません。
木無山に至っては、山頂を表す看板は立ててあるものの、ただの三叉路といった扱いになってしまっており、実質的には開運山=三つ峠という認識になっているようです。
アプローチは東西南北さまざまな場所から可能で、富士急行大月線「三つ峠」駅から登るルート、同じく富士急行大月線の「河口湖」駅から天上山を経由して登るルートの2つが有名です。
登山道も危険箇所はほとんど無く初心者向けと言えます。
また、3つの山頂の真ん中には、四季楽園、三つ峠山荘と通年営業の山荘が2つありご来光を拝むのにも恵まれた環境となっています。
今回の山行ルート
地図上の位置と標高
地図上での位置や標高は次のとおりです。
歩いた軌跡
実際に歩いた軌跡は次のとおりです。
市販の地図
今回の山行ルートが掲載されている市販の地図も載せておきます。
本来であれば、国土交通省国土地理院のサイトから2万5千分の1地形図を購入、印刷して持参するのが正しい在り方ですが、毎回それだと面倒なので、紙面の地図は5万分1の市販地図をザックに入れて持って行くことにしています。
わたしの山行でのメイン地図はGPSアプリに移っており、紙面地図は予備扱いなため、今のところこの運用で困った事態には陥っていません。
ただ、読図の勉強をちゃんとしたい場合は、2万5千分の1地形図を購入した方が良いです。
5万分の1の等高線は荒すぎて地形把握には、ほぼ役に立たないのでご注意くださいね。
山行の記録
ここからは、今回の山行について述べていきます。
アプローチ
今回のアプローチは富士急行大月線「下吉田」駅からとなります。
駅はとてもきれいでトイレも完備しています。椅子も多数設置されていますので、駅内で身繕いして向かってしまったほうが良いでしょう。
登山口にあたる新倉山浅間神社までは、お花見目当ての観光客に向けて、非常にわかりやすく案内が立っているので迷うことは無いでしょう。
5分から10分も歩けば神社入り口に到着できます。
ギャラリー
新倉山富士浅間神社~新倉山
神社に入って直ぐに、石段が続きますが距離は全然無いので息が弾むことも無いでしょう。
本堂でご挨拶を済ませたら、更に石段を登って忠霊塔のある高台まで進みます。
塔の右手を進んでいくと更に高みに向かう九十九坂があるので、そっち側から登山道に入っていく形になります。
神社を抜けて新倉山山頂までは1時間程度で苦もなく到着できるかと思いますが、山頂自体に展望はありません。山頂越えて更に5分ほど登った先にある「御殿」まで登りきってしまえば、眼下に富士急線沿線の街並みを眺めることができるので、一気にそこまで登りきってしまいましょう。
ギャラリー
新倉山~開運山
御殿から先は、ガチな登山道です。
ロープの貼った起伏ある登山道を抜けていくことになります。
特に、府戸尾根に乗り上げるまでの区間が、なかなか骨のある急坂となります。距離が短いのでそれほど難儀はしないでしょうが、少し気を入れて取り掛かるのが良いでしょう。
尾根まで乗り上げてしまえば、あとは心地よい傾斜の山道です。たまに見える富士急線沿線の街並みを眺めつつ標高を上げていくことになります。
開運山山頂直下の木道階段を登りきれば山頂到着です。
記念撮影向きの立派な表札が立っているので、カメラに残していくと良いでしょう。
ギャラリー
開運山~母の白滝
今回は、開運山山頂から木無山山頂に戻り、母の白滝方面に下っていくことにします。
この区間は赤土で滑りやすい箇所や、落ち葉で山道表面のコンディションを確認しづらい箇所が多いので、勢いにまかせて駆け下りてしまうと転倒のリスクがあります。
慣れないうちは、一歩ずつ確実に足を進めたほうが良さそうです。
林道を横切り、鉄塔を過ぎると、沢と並行した道に入っていきます。
そして、ほぼ起伏のない道を進んでいくと、まずは父の白滝というポイントに到着します。
社が隣接している落下2~3mの小ぶりな滝ですが、水量は勢いがあり力強さを感じます。
そこからもう少しだけ下ると、母の白滝に到着です。
こちらは落差5mぐらいの幅のある中規模な滝で、穴場のパワースポットになっています。
名前の由来は、主祭神。
祀られている、万幡豊秋津師比売命(よろずはたとよあきつしひめのみこと)というのが、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の姑神に当たる方なのだそうです。
滝の真下まで降りられるので、滑らないように気をつけながら、パワーを浴びに降りてみるのも良いかもしれませんね。
ギャラリー
母の白滝~河口浅間神社
母の白滝まで下ってきてしまえば、あとは30分もかからずに河口浅間神社の裏手に到着します。
体力に余裕があるようだったら、本堂に向かう前に山宮社に立ち寄ってみるのもよいでしょう。
敷地内は、大杉の林立する静かな場所です。ここもパワースポットになっているようですので、ご挨拶しつつパワーを頂いてから帰路につくとよいでしょう。
最寄りのバス停は神社を出て左折したところにあります。
5分ほど歩くので、バスの時間を過ぎないように予め確認しておくと良いでしょう。
ギャラリー
立ち寄り湯
今回の立ち寄り湯は「ホテル美富士園」です。
河口湖畔に立つ宿泊施設で、日帰り温泉もやっています。バスタオル付きで1,200円。
時間制限が無いとのことでしたので、お値段的には妥当なところでしょうか。
設備のほうは、富士山を正面にしたガラス張りの内風呂と大人二人入れば満員になる小さな外風呂の2つ。サウナはありませんでした。
展望がよければ最高な立地のようですが、今回は展望皆無だったので特に感動することも無く、大きな湯船に浸かってゆっくりしてから帰ってきました。
ギャラリー
まとめ
お花見ついでの三つ峠登山の様子でした。
三つ峠は、公共交通機関を使ったアプローチが多数用意されていて、山頂からの展望にも恵まれているのでとてもおすすめの山です。
次の週末どこに登るか迷ったときには、是非選択の一つに含めていただければ幸いです。
ここまでおよみくださり、ありがとうございます。
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