愛鷹山を登山していると、それぞれの登山口に「富士遊湯の郷大野路」の割引券が設置されていますよね。
いつも気になりつつもタイミングが合わずにスルーしてきたのですが、ようやく訪れることができました。
割引券を使えば大人一人600円(2022年9月25日時点)となかなかリーズナブルな温泉施設で、十里木停留所から路線バス一本で訪れることができる場所なので、愛鷹山で特に十里木方面に下山した時に使い勝手が良い入浴施設と思います。
ただ、正直なことを言ってしまうと、ここに立ち寄るぐらいなら御殿場駅まで戻り、駅チカの「人参湯」に立ち寄った方がお風呂から出た後がラクです。
それでも「人参湯」がお休みだった場合の代替施設として利用するには、便利かなと思いますので情報収集の一環に、読んでいっていただけますと幸いです。
- お安く温泉に入りたい人
- 下山後あまり歩きたくない人
- 眺めの良いお風呂に入りたい人
- 温泉に入るなら時間を気にせずゆっくり入りたい人
- 内風呂だけでなく、露天風呂も楽しみたい人
- 高額で大きなギアを持ち歩く人
基本情報
まずは、基本情報です。
施設名:富士遊湯の郷 大野路
住所:〒410-1231 静岡県裾野市須山 2934-3
電話:055-998-1616
営業時間:9:00~19:00
定休日:火・水定休。
湯船の種類:内風呂。キャンプ場繫忙期(土曜、GW、三連休、年末年始など)のみ露天風呂も開放。
無料設備:シャンプー、リンス、ボディソープ、ドライヤー
有料設備:タオル、バスタオル
登山者向設備:大きなロッカー✖️、ザック置き場✖️、大きな靴入✖️、靴洗い場✖️
宿泊設備:○
駐車場:○(無料専用駐車場)
客層:ファミリー、グループ
※最新情報は、公式HPをご確認ください。
泉質情報
そして、一番知りたい泉質情報です。
源泉名:-
泉質:-
水素イオン濃度(pH):-
湧出量(リットル/分):-
泉温(℃):-
飲用:×
泉質別適応症:-
泉質の特徴
「大野路」のお風呂は人工温泉です。
活性石という石を用いて、人工的に温泉成分を含有させたお風呂となります。
人工温泉は温泉法における療養泉には当てはまらないため、成分表は提示しておらず、どのような効果があるのかは定かではありませんでした。ただ、入浴剤を入れた自宅のお風呂にくらべれば、体に良い効果が得られるはずです。
ここは一つ、ありがたい効能、適応症のあるとお湯と思って楽しむと良いかもしれません。
所謂、プラシーボ効果というやつですね。
湯船毎の特徴
泉質の特徴がわかったところで、ここでは湯船毎の特徴についてを述べていきます。
「大野路」では、客数が多い繁忙期には露天風呂を楽しめますが、それ以外の人が少ない時期は、宿泊旅館3階の内風呂だけとなります。
わたしが立ち寄ったタイミングは、人が少なく内風呂だけしかみていないので、ご説明できるのも内風呂だけになる点、ご容赦ください。
内風呂
内風呂は、前出の通り旅館の3階にある展望風呂というお風呂になります。
お風呂場は、しょうめんに6つの洗い場があり、その奥に10名ほど入れる大きさの湯船がある形です。
そして、湯船の先には大きな窓が付いていて、お天気に恵まれれば富士山が見えるようです。
また、御殿場方面へも大窓が付いており、御殿場の街並みを眺めることもできますので、ちょっとした展望を楽しむことができます。
注意点としては、あまり窓際に張り付くと、足元を通過する車から丸見えになるところでしょうか。
人前でマッパになることに抵抗あるようでしたら、車の往来にお気をつけくださいね。
関連リンク
公式HPに各湯船の写真が乗っていました。お風呂の様子を知りたい方は次のURLよりご確認ください。
料金
続いて、料金表です。
「大野路」には、割引券提示による割引価格があります。
大人:
一般入浴料800円、割引料金600円
子供(2歳から小学6年生まで):
子供(3歳から小学6年生まで):
一般入浴料500円、割引料金400円
レンタル:タオル200円、バスタオル200円
※この料金表は2022/9/25時点のものとなります。最新情報は公式HPや直接お電話にてご確認ください。
お得クーポン
インターネット上にある、割引クーポンの類は、キャンプ場利用時に限るものらしく、入浴施設だけには利用不可でした。わたしがフロントに提示した際には、そのように断られました。
日帰り入浴での割引は、愛鷹山登山口および、十里木高原登山口に設置されている箱の中にある割引券をスマホで撮影して、受付に提示する必要があるとのことでした。
一度撮影しておけば、期限や回数に制限はないようなので、愛鷹山で見かけたら、この施設を使うか使わないかは別として、とりあえず撮影しておくと良いでしょう。
ギャラリー
アクセス方法
「大野路」へのアクセス方法です。
最寄の駅やバス停から公共交通機関を使ったアクセス方法、クルマでのアクセス方法の順に説明します。
最寄駅からのアクセス方法
「大野路」の最寄駅はJR御殿場線の御殿場駅となります。
そして、駅からははなれているためアクセス方法はバスとなります。
バスで向かう方法
バスで向かう場合は、御殿場駅の4番のりばから発着する富士急バス十里木行き、もしくはぐりんぱ行きに乗って「大野路前停留所」で下車すると目の前が目的地となります。
アクセス方法
大野路前停留所からのアクセスマップ
関連リンク
「駅探」サイトを載せておきます。「御殿場駅」へのルート検索や、帰宅時間を調べる際にご活用ください。
クルマを使ったアクセス方法
「大野路」へクルマでアクセスする場合、最寄インターチェンジは東名高速道路「御殿場IC(インターチェンジ)」か、ETC専用のIC「駒門スマートIC」となります。
御殿場ICから向かう方法
東名高速道路「御殿場IC」から向かう場合、ICを降りた後、一般道を16分ほど進むと目的となります。
アクセス方法
御殿場ICからのアクセスマップ
駒門スマートICから向かう方法
東名高速道路「駒門スマートIC」から向かう場合、ICを降りた後、一般道を8分ほど進むと目的となります。
アクセス方法
駒門スマートICからのアクセスマップ
関連リンク
最寄の交通状況は次のURLを参考にして下さい。
「大野路」を利用してよかった点3つ
「大野路」がどんな施設なのか大体わかったところで、実際に利用してみてよかったなと感じた点3つを紹介します。
- 入浴料が安い
- 最寄り停留所のすぐ目の前
- 展望風呂からの眺めがなかなか良い
入浴料が安い
「大野路」を利用してよかった点の一つ目は「入浴料が安い」という点です。
割引券がある前提ですが600円で時間制限無しというのは、人工温泉だったとしても安い部類になるかと思います。
土曜や連休をはずすと内風呂が一つだけだったりもしますが、ボディーソープやシャンプーといったアメニティは必要なものは揃ってますし、汗を流して、疲れた体をほぐすだけと割り切れば我慢できます。
有名観光地になってくると、このレベルでも1,000円台の料金を求められることもありますので、この点はよかったかなと思います。
最寄り停留所のすぐ目の前
「大野路」を利用してよかった点の二つ目は「最寄り停留所のすぐ目の前」という点です。
お風呂のためとは言え、下山後に車道を長く歩くというのはちょっと避けたいですよね。
その点、「大野路」は最寄り停留所の目の前、それこそ歩いて1分で到着できるので非常に助かります。
お風呂から出た後も、目の前に停留所があるので、折角、汗を流してさっぱりしたのに、再度、汗だくになってしまうようなこともありません。
この点は、とてもよかったなと思います。
展望風呂からの眺めがなかなか良い
「大野路」を利用してよかった点の三つ目は「展望風呂からの眺めがなかなか良い」という点です。
利用したのが、宿泊所の展望風呂という内風呂だったからなのか、意外にもお風呂場からの眺めがよかったのが気に入りました。
正面に大きなガラス窓があり、3階から見下ろす形に解放感のある眺めを楽しむことができました。
その分、真下を通っている道路からも丸見えで、見せ放題状態になっているというのも解放感を増す一因になっていたかもしれません。いや、なっていないか。
「大野路」を利用してイマイチだった点3つ
続いて「大野路」を実際に利用してみてイマイチだったなと感じた点3つを紹介します。
- 最寄り停留所に停車するバスの本数が少ない
- キャンプ場閑散期だと露天風呂に入れない
- 貴重品ロッカーが小さい
最寄り停留所に停車するバスの本数が少ない
「大野路」を利用してイマイチだった点の一つ目は「最寄り停留所に停車するバスの本数が少ない」という点です。
最寄のバス停「大野路前停留所」は、御殿場駅–十里木高原間を走る路線バスが泊まるのですが、本数があまり多くはありません。
山奥にあるバス停のように1日3本とかいったレベルではありませんが、2時間に1本とかそのくらいの頻度になります。
歩いて最寄り駅まで帰れるようだったら、あまり気にならないのですが、この場所は歩いて帰れるような距離では無く、ちょっとその点は不便に感じました。
マイカー持ちならその辺りも気にしなくて済むから良いのかもしれません。
キャンプ場閑散期だと露天風呂に入れない
「大野路」を利用してイマイチだった点の二つ目は「キャンプ場閑散期だと内風呂1つしか楽しめない」という点です。
土曜日や連休であれば、露天風呂の方も利用できるようですが、わたしが立ち寄った日はちょうど日曜日で、内風呂一つだけのお風呂となってました。
前調査不足と言われてしまえばそれまでですが、キャンプ地自体営業しているのに露天風呂は休館というのにはちょっと不満に感じました。
折角、眺めが良さそうな立地なので、露天風呂を期待してくると日によってはがっかりしてしまうかもしれませんので、ちゃんと事前に調べてから赴くのが良さそうでした。
貴重品ロッカーが小さい
「大野路」を利用してイマイチだった点の三つ目は「貴重品ロッカーが小さい」という点です。
大きくて高額なものはフロントに預ける前提だったのかもしれませんが、脱衣所にある鍵のかかる場所は、ロッカーというかお財布と腕時計を入れたらいっぱいになるような小さな戸棚しかついておらず、入り切らないものはザックに入れて放置しておくしかありませんでした。
しかも、宿泊所に泊まっている人も入るお風呂なので、思いの外人の出入りが多く、ちょっと心配になる感じだったのはイマイチな点でした。
「大野路」とセットで楽しめる山
最後に、この施設とセットで楽しめる山を紹介します。
- 越前山
越前岳
「大野路」とセットで楽しめる山は愛鷹山の「越前岳」です。
「越前岳」へアプローチするには、さまざまなルートがありますが
- 十里木高原ルートを経て「十里木停留所」に下山した場合
- 位牌岳や前岳へ縦走し「須山停留所」に下山した場合
この二つのルートを辿った場合、路線バス一本で向かうことができるので、寄り道しやすい入浴施設かと思います。
それ以外の場合は、バスを乗り継ぐ必要があるので、あえて立ち寄るほどの施設では無いというのが正直なところです。
更にぶっちゃけてしまうと、ここに立ち寄るぐらいなら、御殿場駅まで戻ってしまって、駅チカの「人参湯」に入った方が、お風呂から出た後の時間の都合がつけやすくて安心です。
「人参湯」がお休みの日に「越前岳」に登った帰りであれば、便利に使えると思いますので、覚えておくのも悪くないかと思います。
アクセス方法
大野路前停留所からのアクセスマップ
関連リンク
最寄駅「都留市駅」へのルート検索用に「駅探」サイトを載せておきます。
まとめ
- お安く温泉に入りたい人
- 下山後あまり歩きたくない人
- 眺めの良いお風呂に入りたい人
- 温泉に入るなら時間を気にせずゆっくり入りたい人
- 内風呂だけでなく、露天風呂も楽しみたい人
- 高額で大きなギアを持ち歩く人
- 越前山
十里木停留所から路線バス一本で行ける「富士遊湯の郷 大野路」の紹介でした。
十里木高原へ降ってきた時に立ち寄るには便利ではありましたが、正直ここに立ち寄るぐらいだったら御殿場駅まで戻ってしまって、駅チカの大衆銭湯「人参湯」に入った方が便利は良いように思います。
「人参湯」については、こちらの記事を参照ください。
しかし、展望風呂からの眺めは意外と良いですし、山降りた後に歩かずに済む点については良いように感じましたので、興味本意に一度立ち寄ってみても良いかもしれません。
意外と、あなたにとっては気に入る場所になるかもしれませんよ。
それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
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